バックナンバー:2018

■ススキ・・(11月07日放送)
晴れた秋の日、毎年必ずススキを撮影する。
ススキ野の中を風が通っていくのが穂の向きで分かる。
秋の日差しが水や穂をキラキラ輝かせ、
さわやかな風とともに行き交うトンボを見ながら、その場所にいる幸せを感じながら撮影した。
■ガードレールの大根・・(10月31日放送)
収穫の秋。保存したり加工したりするために、いろいろなものが干されている。
大根、柿、玉ねぎ、銀杏、あずき…。
軒先やガレージの中につるしたり、庭先にむしろを敷いて並べたり、いろいろ見て歩くのも楽しい。
近くに家が見当たらないのに、車がびゅんびゅん通る道路のガードレールに大根が干してあった。
■沼垂・・(10月24日放送)
街歩きの取材で、新潟市の沼垂エリアを撮影した。
古い市場を改装しておしゃれなお店が並ぶ「沼垂テラス」と呼ばれる通りでは、
お店の裏側がかつての居酒屋通りになっていて、
1軒を除きすべて閉店している。
この通りの居酒屋がすべて繁盛していた時代を想像しながら撮影した。
■大谷内ダム・・(10月17日放送)
津南町に農業用水のために造られた、大谷内ダムを撮影に行った。
周囲を堤防で囲った、ため池のようなダムで、
堤防長が1780メートルで日本一だそうだ。
秋の日の午後撮影に行き、気持ちのいい風に当たりながら、
静けさの中のんびり撮影した。
ずっと留まりたくなる場所だ。
■かきのもと・・(10月10日放送)
新潟市の南区は食用菊・かきのもとの産地。
10月になると、稲刈りも終わり地味になってしまった田んぼの中に、
鮮やかな紫色が目に入ってくる。
毎日花の開花具合を見ながら、一輪ずつ手摘みする収穫作業を見せてもらったが、
なかなか大変な仕事だった。
■西に傾く天の川・・(10月03日放送)
今年の夏は晴れに恵まれて天の川を見る機会がたくさんあった。
その天の川も、夏の大三角形もそろそろ見納め。
毎日徐々に西に傾き、やがて沈む。
昨年秋、阿賀町の常浪川の河原で吊り橋を見上げながら、傾く夏の天の川を撮影した。
■醤油の天然醸造・・(09月26日放送)
木桶を使った味噌の天然醸造は時々撮影する機会があったが、
醤油はやっている工場がほとんどなく、1度も見たことがなかった。
先日街歩きの取材で村上市の塩谷地区に行ったら、
なんと木桶を使った醤油の天然醸造をやっていてびっくり。
早速撮らせてもらった。
■越後善光寺・・(09月19日放送)
新潟市の西蒲区に長野の善光寺と関係の深い、越後善光寺という寺がある。
新潟市の文化財に指定されている建物前面の彫刻は、
素晴らしい技で彫られたもので、何時まで撮っても撮り飽きない魅力がある。
正面上部に彫られている男が何者なのか、知りたかったが近くに誰もいなかった。
■オオマツヨイグサ・・(09月12日放送)
新潟市の海岸では6月ころからオオマツヨイグサが咲き始め、
9月に入ってもまだ元気よく咲いている。
海岸近くに住んでいる私には一年で、一番長い間見ることができる花だ。
新潟の人は私も含めて、オオマツヨイグサが月見草だと思っているが、実は月見草は白い花で別の種類だそうだ。
■嶋田栄作さん・・(09月05日放送)
18年前、コシヒカリ育ての親とも言われている南魚沼の農業家、嶋田さんを撮影させてもらった。
コシヒカリ開発のための試験栽培を数々の困難を乗り越え成し遂げた人だ。
今は農作業から離れたが、90歳を超え今だ元気と人づてに聞き、懐かしさで写真を引っ張り出してみた。
■将軍杉・・(08月29日放送)
阿賀町にある、日本一太い杉の木・将軍杉を撮影に行った。
いくつにも枝分かれした幹が、樹齢1400年と言われる長い歳月を物語っている。
最近はパワースポットとして訪れる人が後を絶たない。
■美倉橋・・(08月22日放送)
以前、津南町に映画のロケでも使われた、
美倉橋という吊り橋があると聞いて撮影に行った。
しばらく橋のところで撮影していると、2匹の犬の散歩をする夫婦がやってきた。
お願いして渡るところを撮らせてもらったが、
犬も人も中腰で恐る恐る進むのが面白かった。
■天の川と記念撮影・・(08月15日放送)
先日、第2回「星空撮影と秘湯を楽しむ会」が糸魚川市の焼山温泉で行われた。
運良く快晴に恵まれ、参加者は夜空をまたぐ天の川のアーチをそれぞれカメラに収めることができた。
焼山、天の川、火星をバックに参加者で記念撮影。
■窓ガラスのアゲハ蝶・・(08月08日放送)
自宅の物置の中にアゲハ蝶が迷い込んだらしく、物置の外から見たら、
ガラスにぼんやりと蝶の形が見えた。
なんだか涼しそうで写真を撮ったが、この後逃がしてあげるのに大捕り物。
汗びっしょりになってしまった。
■草刈り・・(08月01日放送)
暑い最中にやらなければいけない除草作業。
例年にない猛暑の中、いろいろな場所で草刈り機のエンジン音が響いている。
林業では新しく植えた木の苗が、
ほどほどの大きさになるまで何年も周りの草を刈ってやらないと、木が草に負けて育たないのだそうだ。
■火星大接近・・(07月25日放送)
火星が月末に最接近になる。
2003年以来の近さということで、天体望遠鏡を出して撮影してみた。
接近しているとはいえ、月の80分の1くらいの大きさにしか見えないので、
表面模様を写すのは至難の業。
機材の性能のほかに、上空の大気が安定していないと写らない。
■工場夜景・・(07月18日放送)
先月16日に糸魚川で行われた「FM PORT星空撮影と秘湯を楽しむ会」。
私も講師として参加させてもらった。
曇りで星空は撮影できなかったが、
糸魚川のセメント工場を被写体として20名以上で夜景撮影を楽しんだ。
幻想的な夜景にみんな夢中でシャッターを切っていた。
■星空を舞うほたる・・(07月11日放送)
各地のほたるが見ごろになっている。
有名な場所より誰にも知られていないところのほうが、落ち着いて撮影できる。
星空とともに撮影するときは、空が暗くなってすぐ始めないと、
ほたるの元気がなくなってしまう。
■おおごと名水祭り・・(07月04日放送)
7月8日に村上市の大毎(おおごと)地区で開催される「おおごと名水祭り」。
200mの流しそうめんが圧巻だ。
子どもから老人まで必死に取って食べる姿が楽しい。
冷たくて旨い山の水で流れてくるので味も素晴らしい。
■霧雨の峠・・(06月27日放送)
上越市牧区の牧峠。以前梅雨の霧雨の中で撮影したことがある。
森が音を吸収して静かな峠道。
カメラを持つ手や衣服がしっとりと湿ってきて心落ち着く世界だった。
■旅人・・(06月20日放送)
先日自転車で旅をする人に会った。
岡山県を出発し、半年かけて日本1周する予定とか。
妻と子供もいるが、思い切って仕事を辞め旅に出たと話す顔は、
とても清々しく、嬉しそうだった。
その日は前日知り合いになった新潟の自転車乗りの人と夕食を楽しむそうだ。
■茶摘み・・(06月13日放送)
先月、「北限の茶どころ」として有名な村上市で茶摘みを撮影させていただいた。
案内してもらった畑では8人の女性が、黙々と茶葉を摘み取っていた。
天気が良くさわやかな気候で、
撮るほうは爽快だったが、摘んでいる皆さんは完璧な日焼け対策をして暑そうだった。
■南の夜空・・(06月06日放送)
東から南の夜空に天の川が観られる季節になった。
今年は南の空が特ににぎやかになる。夕方から木星や土星。
夜半近くには接近中の火星が輝く。惑星大集合という感じだ。
この夏は輝く惑星たちと天の川の競演をぜひ狙いたい。(写真は過去に撮影した天の川)
■夕方の海岸・・(05月30日放送)
梅雨入り前の海岸は爽やかで気持ちがいい。
夕陽を見たり、釣りをしたりとたくさんの人が海岸に出てくる。
新潟市の新川の河口では、
夕陽で輝く海面の手前にいろいろな人が影絵のように動いていて、
陽が落ちるまでのわずかな時間、楽しませてくれた。
■味噌の天地返し・・(05月23日放送)
木桶を使い、昔ながらの製法で味噌を仕込んでいる工場では、いろいろな工程で肉体労働が待っている。
「切り返し」と呼ばれる工程では、
大桶一杯の味噌を人力で隣の桶に移して発酵状態を均質にする。
大桶の直径は2メートル近く、味噌もすごい量だ。
■南風見田浜からの南十字星・・(05月16日放送)
沖縄西表島の南風見田海岸。
戦争中、波照間島の全島民が強制疎開させられたが、
全員がマラリアに感染して、島民の1/3にあたる85人がここで亡くなった。
南風見田浜に立つと、海の向こうの波照間島の灯りと南十字星が見えていた。
■旅人・・(05月09日放送)
沖縄の小浜島の宿で出会った川村さんは、
アラブの太鼓を持ちながら全国各地、徒歩で旅を続けている。
元々の始まりは、患った体を元気にするためだったそうだ。
旅の荷物は20㎏もあるそうだ。
夕食の時、太鼓をたたきながら、歌を披露してくれた。
■鯉のぼりとハトの群れ・・(05月02日放送)
2年前の5月、信濃川沿いに沢山の鯉のぼりが泳いでいた。
万代橋を背景に入れながら撮影していると、
突然100羽以上のハトの群れが画面に入ってきた。
群れはまるで鯉のぼりと遊ぶかのように、
ぐるぐる縫うように飛び回り、とても面白い風景になった。
■長谷川徹・貞子展・・(04月25日放送)
先日、昔からお付き合いのある画家のご夫婦の作品展に行ってきた。
45年以上連れ添ってきて、夫婦の作品展はこれが初めてというのに、
ご主人は作品展直前に亡くなってしまった。
真っ白なキャンバスにブルーの点がふたつ描かれている作品ばかりで、
もしかして2人の人生に想いを込めたのではと思った。
■旋盤工の手・・(04月18日放送)
ある工場で業務シーンの撮影依頼を受けた。
小さな部品をひたすら作り続けていた旋盤工の人に引き付けられた。
集中力を最大限にして、精密な工作をしていく。
ピカピカにすり減ったハンドルとやさしく触る手が印象的だった。
■麒麟山と夜桜・・(04月11日放送)
夜桜の名所では大抵、煌々とライトアップされている。
しかし夜なのだから、もっと光量が少ないほうが雰囲気が良くなると思う。
阿賀町の麒麟山公園に夜半過ぎに撮影に行った。
遠くの街灯だけでほんのりと照らされた桜は星空にとけ込んで美しかった。
■薪ストーブ・・(04月04日放送)
冬の間活躍するストーブだが、
県北の山北地区ではその灰を大切に保管し、
いろいろなことに役立てる「灰の文化」が継承されている。
灰を煮出し、上澄みを取った「あく水」で米を炊いた「あく笹巻」や、
織物の繊維を柔らかくするのにも使われていて、昔の人の知恵に感心する。
■酒造り・・(03月28日放送)
村上市の宮尾酒造さんの酒造りを撮影させていただいた。
酒造りは時間との戦い。
ひとつの作業が始まると、みんな駆け足で一気に片付けていく。
もたもたしていると最後の味にかかわってくる。
待つべき時間はしっかり待つ。メリハリが肝心な仕事だ。
■梅・・(03月21日放送)
時々お邪魔する知人の家は、
庭にたくさん植物が植えてあり、春から次々に花が咲く。
3月下旬は水仙と梅。
窓から眺めていたが、ちょっとお願いして庭に出させてもらった。
暖かい陽を浴びながら梅の花を撮影していると、春が来たことの幸せが込み上げてきた。
■タマ公輝く・・(03月14日放送)
五泉市に伝わる、主人を2度雪崩から救出したという忠犬タマ公の物語。
遭難現場である、権現山の上におおいぬ座が輝くシーンを撮影に行った。
全天で最も明るい恒星のシリウスが眩しいくらいの存在感で輝いていた。
■雪の街・・(03月07日放送)
4年前の2月末、雪も消え春の気配がしていたところに、
突然激しく雪が降ってきた。
慌ててカメラを持ち出し、一変した街を撮影して回った。
夕方、信濃川の堤防にひとり帰宅途中の男性が通り過ぎてゆき、
夜景にとけ込んで美しい雪景色になった。
■ひな人形・・(02月28日放送)
広告などに使われる、ひな人形の撮影は前の年の秋ころにすることが多い。
ひな祭りが近づいてきたので、20年近く前に他界した、
母のひな人形を押し入れから引っ張り出して撮影してみた。
人形も久々に外の空気を吸って、喜んでいるようだった。
■南の島のオリオン・・(02月21日放送)
冬のシンボル・オリオン座。
新潟では寒い時期に見慣れているので、沖縄の暖かい気候の中で見上げると不思議な気持ちになる。
日本最南端有人島・波照間島では同じ時期に南十字星も見えるので、なんだか日本じゃないような気がしてくる。
下に建っているのが最南端の碑。
■西表島の釣り人・・(02月14日放送)
西表島の海岸近くで徹夜で星空を撮影し、車で仮眠をとっていた。
ふと目が覚めると地元の老人が橋から釣りをしていた。
これが「入れ食い」だ!と言わんばかりにどんどん魚が釣れてくる。
しばらく見とれていたが、今日食べる分が獲れたのか、老人は長居することなく、
10分ほどで帰っていった。
■セリ人・・(02月07日放送)
時々魚の卸売市場を撮影させてもらう。
早朝から元気な声が響き、たくさんの魚が競り落とされていく。
新潟のセリは下げセリと言われ、買い手がいないとだんだん値段を下げていく。
買い手やセリ人の言葉のやり取りがとても面白く、時にセリ場に爆笑が響くことも。
■今晩は皆既月食・・(01月31日放送)
1月31日夜、久々に皆既月食が観られる。
月が地球の影に入り起こるのだが、真っ黒にはならず深い赤銅色になる。
この色が本当に神秘的で大好きなのだが、同時に月のまわりの星も、
月明かりがなくなることでたくさん見えてきてこれがまた素晴らしい。
■釧路川の夜・・(01月24日放送)
10数年前までは毎年のように冬の北海道を撮影に行っていた。
昼に撮影して良いロケ地を見つけると夜にも出かけて星を撮った。
釧路湿原も昼夜に足を運んだが、静かに流れる釧路川の川面に星が映り、ゆらゆら揺れるのが心に残った。
■榛名湖イルミネーション・・(01月17日放送)
昨年12月、流星群を撮影しに群馬県の榛名湖畔まで行くと、
イルミネーションのイベントをやっていた。
消灯するまで星の撮影はできないので、その時間までのんびり見物することにした。
大規模で見事なイルミネーションであったが、気温はマイナス5度。
10分もいられず車に逃げ込んだ。
■デジタル・アナログ合体カメラ・・(01月10日放送)
フイルム時代には蛇腹の付いた特殊なカメラがあり、
レンズを自由に動かし、様々な表現ができた。
デジタルカメラでこのような機能がついたものは、
何百万円もしてとても買えない。
ならばと、タダ同然で手に入れたフイルムカメラを分解してデジタルカメラと合体、ちゃっかり特殊機能を手に入れた。
■ふるい屋さんの遊び心・・(01月03日放送)
長岡市の足立照久さんは「ふるい」を作る職人さんだ。
ふるいのフチを落とすときに出る、端材を使って球体を作ってみた、と作品が送られてきた。
木という難しい素材を見事に組み合わせてあって驚いたが、
木と木のつなぎ目は桜の皮で縫ってあり、遊びというには職人魂がこもっていた。

渡部 佳則  Yoshinori WATABE
誕生日:4月16日 星座:おひつじ座 血液型:B型

新潟県見附市生まれ。
中学校教員から写真家に転身。広告、ドキュメンタリーの撮影のほか
日本全国の「星空のある風景」や新潟県の手仕事をはじめとした「職人」をテーマに撮影活動を続ける。
’96日本写真家協会展銅賞。写真集に「古町’99-2000」。
日本写真家協会、世界環境写真家協会会員。新潟市在住。

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