バックナンバー:2018

■南風見田浜からの南十字星・・(05月16日放送)
沖縄西表島の南風見田海岸。
戦争中、波照間島の全島民が強制疎開させられたが、
全員がマラリアに感染して、島民の1/3にあたる85人がここで亡くなった。
南風見田浜に立つと、海の向こうの波照間島の灯りと南十字星が見えていた。
■旅人・・(05月09日放送)
沖縄の小浜島の宿で出会った川村さんは、
アラブの太鼓を持ちながら全国各地、徒歩で旅を続けている。
元々の始まりは、患った体を元気にするためだったそうだ。
旅の荷物は20㎏もあるそうだ。
夕食の時、太鼓をたたきながら、歌を披露してくれた。
■鯉のぼりとハトの群れ・・(05月02日放送)
2年前の5月、信濃川沿いに沢山の鯉のぼりが泳いでいた。
万代橋を背景に入れながら撮影していると、
突然100羽以上のハトの群れが画面に入ってきた。
群れはまるで鯉のぼりと遊ぶかのように、
ぐるぐる縫うように飛び回り、とても面白い風景になった。
■長谷川徹・貞子展・・(04月25日放送)
先日、昔からお付き合いのある画家のご夫婦の作品展に行ってきた。
45年以上連れ添ってきて、夫婦の作品展はこれが初めてというのに、
ご主人は作品展直前に亡くなってしまった。
真っ白なキャンバスにブルーの点がふたつ描かれている作品ばかりで、
もしかして2人の人生に想いを込めたのではと思った。
■旋盤工の手・・(04月18日放送)
ある工場で業務シーンの撮影依頼を受けた。
小さな部品をひたすら作り続けていた旋盤工の人に引き付けられた。
集中力を最大限にして、精密な工作をしていく。
ピカピカにすり減ったハンドルとやさしく触る手が印象的だった。
■麒麟山と夜桜・・(04月11日放送)
夜桜の名所では大抵、煌々とライトアップされている。
しかし夜なのだから、もっと光量が少ないほうが雰囲気が良くなると思う。
阿賀町の麒麟山公園に夜半過ぎに撮影に行った。
遠くの街灯だけでほんのりと照らされた桜は星空にとけ込んで美しかった。
■薪ストーブ・・(04月04日放送)
冬の間活躍するストーブだが、
県北の山北地区ではその灰を大切に保管し、
いろいろなことに役立てる「灰の文化」が継承されている。
灰を煮出し、上澄みを取った「あく水」で米を炊いた「あく笹巻」や、
織物の繊維を柔らかくするのにも使われていて、昔の人の知恵に感心する。
■酒造り・・(03月28日放送)
村上市の宮尾酒造さんの酒造りを撮影させていただいた。
酒造りは時間との戦い。
ひとつの作業が始まると、みんな駆け足で一気に片付けていく。
もたもたしていると最後の味にかかわってくる。
待つべき時間はしっかり待つ。メリハリが肝心な仕事だ。
■梅・・(03月21日放送)
時々お邪魔する知人の家は、
庭にたくさん植物が植えてあり、春から次々に花が咲く。
3月下旬は水仙と梅。
窓から眺めていたが、ちょっとお願いして庭に出させてもらった。
暖かい陽を浴びながら梅の花を撮影していると、春が来たことの幸せが込み上げてきた。
■タマ公輝く・・(03月14日放送)
五泉市に伝わる、主人を2度雪崩から救出したという忠犬タマ公の物語。
遭難現場である、権現山の上におおいぬ座が輝くシーンを撮影に行った。
全天で最も明るい恒星のシリウスが眩しいくらいの存在感で輝いていた。
■雪の街・・(03月07日放送)
4年前の2月末、雪も消え春の気配がしていたところに、
突然激しく雪が降ってきた。
慌ててカメラを持ち出し、一変した街を撮影して回った。
夕方、信濃川の堤防にひとり帰宅途中の男性が通り過ぎてゆき、
夜景にとけ込んで美しい雪景色になった。
■ひな人形・・(02月28日放送)
広告などに使われる、ひな人形の撮影は前の年の秋ころにすることが多い。
ひな祭りが近づいてきたので、20年近く前に他界した、
母のひな人形を押し入れから引っ張り出して撮影してみた。
人形も久々に外の空気を吸って、喜んでいるようだった。
■南の島のオリオン・・(02月21日放送)
冬のシンボル・オリオン座。
新潟では寒い時期に見慣れているので、沖縄の暖かい気候の中で見上げると不思議な気持ちになる。
日本最南端有人島・波照間島では同じ時期に南十字星も見えるので、なんだか日本じゃないような気がしてくる。
下に建っているのが最南端の碑。
■西表島の釣り人・・(02月14日放送)
西表島の海岸近くで徹夜で星空を撮影し、車で仮眠をとっていた。
ふと目が覚めると地元の老人が橋から釣りをしていた。
これが「入れ食い」だ!と言わんばかりにどんどん魚が釣れてくる。
しばらく見とれていたが、今日食べる分が獲れたのか、老人は長居することなく、
10分ほどで帰っていった。
■セリ人・・(02月07日放送)
時々魚の卸売市場を撮影させてもらう。
早朝から元気な声が響き、たくさんの魚が競り落とされていく。
新潟のセリは下げセリと言われ、買い手がいないとだんだん値段を下げていく。
買い手やセリ人の言葉のやり取りがとても面白く、時にセリ場に爆笑が響くことも。
■今晩は皆既月食・・(01月31日放送)
1月31日夜、久々に皆既月食が観られる。
月が地球の影に入り起こるのだが、真っ黒にはならず深い赤銅色になる。
この色が本当に神秘的で大好きなのだが、同時に月のまわりの星も、
月明かりがなくなることでたくさん見えてきてこれがまた素晴らしい。
■釧路川の夜・・(01月24日放送)
10数年前までは毎年のように冬の北海道を撮影に行っていた。
昼に撮影して良いロケ地を見つけると夜にも出かけて星を撮った。
釧路湿原も昼夜に足を運んだが、静かに流れる釧路川の川面に星が映り、ゆらゆら揺れるのが心に残った。
■榛名湖イルミネーション・・(01月17日放送)
昨年12月、流星群を撮影しに群馬県の榛名湖畔まで行くと、
イルミネーションのイベントをやっていた。
消灯するまで星の撮影はできないので、その時間までのんびり見物することにした。
大規模で見事なイルミネーションであったが、気温はマイナス5度。
10分もいられず車に逃げ込んだ。
■デジタル・アナログ合体カメラ・・(01月10日放送)
フイルム時代には蛇腹の付いた特殊なカメラがあり、
レンズを自由に動かし、様々な表現ができた。
デジタルカメラでこのような機能がついたものは、
何百万円もしてとても買えない。
ならばと、タダ同然で手に入れたフイルムカメラを分解してデジタルカメラと合体、ちゃっかり特殊機能を手に入れた。
■ふるい屋さんの遊び心・・(01月03日放送)
長岡市の足立照久さんは「ふるい」を作る職人さんだ。
ふるいのフチを落とすときに出る、端材を使って球体を作ってみた、と作品が送られてきた。
木という難しい素材を見事に組み合わせてあって驚いたが、
木と木のつなぎ目は桜の皮で縫ってあり、遊びというには職人魂がこもっていた。

渡部 佳則  Yoshinori WATABE
誕生日:4月16日 星座:おひつじ座 血液型:B型

新潟県見附市生まれ。
中学校教員から写真家に転身。広告、ドキュメンタリーの撮影のほか
日本全国の「星空のある風景」や新潟県の手仕事をはじめとした「職人」をテーマに撮影活動を続ける。
’96日本写真家協会展銅賞。写真集に「古町’99-2000」。
日本写真家協会、世界環境写真家協会会員。新潟市在住。

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