バックナンバー:2019

■夏の終わりに・・(09月11日放送)
8月末に新潟市の小針浜へ撮影に行った。
真夏の浜辺とは違い、散歩する人、波打ち際で戯れる親子、
砂浜に座って話し続けるカップルなど、のんびりした雰囲気がとてもよかった。
パンを食べている人にウミネコがたくさん集まってきて、周りの人は大喜び。
 
■手まり作り・・(09月04日放送)
長岡市栃尾の民芸品、手まりづくりを撮影させてもらった。
見事な針さばきで、繊細な模様を球体に刺繍していく様子に、撮影の手も何度も止まってしまった。
糸も針も製造中止が相次ぎ、これからの存続が厳しくなっているそうだが、何とか残してほしい。
■フェリー接岸・・(08月28日放送)
この夏は秋田方面へフェリーを使ってサイクリングに行ってきた。
船での帰郷はサイクリングの疲れをいやしてくれた。
新潟港でぐるっと旋回。
接岸する際には、乗務員と港の作業員でじっと見つめあって少しずつ岸に寄せていく。
見ている方にも緊張感が伝わってきた。
■ねむの木の花畑・・(08月21日放送)
新潟市の角田山にはねむの木がたくさんあり、
毎年8月初めころピンクの花が咲き乱れる。
木が高いので地上からはよく見えず、
木の上まで伸びる高いスタンドにカメラをつけて撮影した。
ちょっとした花畑のような写真が撮れた。
 
■懐炉・・(08月14日放送)
新潟市の新潟伊勢丹で4年前に亡くなった、天野尚さんの写真展が開催中だ。
20年前、天野さんが取り組んでいた熱帯雨林の撮影。
アマゾンの星空が撮りたいということで、
夜露でレンズが曇らないように懐炉をお貸ししたことを思い出した。
 
■製材所・・(08月07日放送)
林業自体が近年厳しい状況にあるせいか、製材所がだんだん減っている。
阿賀町の製材所・上川林業を撮影させてもらった。
「帯のこ」といわれる製材のマシンが、大きな丸太から角材や板を切り出していく。
単調な作業だが、高度な職人技が駆使されている。
 
■常浪川と土星・木星・天の川・・(07月31日放送)
新潟では7月下旬から8月上旬が晴天が続くため、星空撮影のチャンスだ。
先日、阿賀町の常浪川へ撮影に行った。
天の川を挟んで右に木星、左に土星と、とてもにぎやかな夏の星空だった。
■油壷・・(07月24日放送)
画家の信田俊郎さんのアトリエで、作品を撮影させていただいた。
その時、机の上の奇妙な突起が目に入った。
絵の具を溶く油を入れておく油壷とのこと。
数えきれないくらい絵筆を入れていくうちに容器の周りに分厚い固形の層ができていて、それだけで見事な作品のようだった。
■はさ木・・(07月17日放送)
新潟で古くから刈った稲を乾燥させるために植えられた木。
今はあまり使われなくなったが、県内各地で保存されている。
新潟市の夏井のはさ木は有名で、写真を撮りに来る人も多い。
秋の実りの時期も素晴らしいが、夏の青々とした風景も気持ち良い。
 
■波照間島の畑の女性・・(07月10日放送)
沖縄最南端の波照間島は本当にのんびりできる島だ。
忙しく動いている人をほとんど見ることがない。
畑でずっと話をしているおばさんたちを見かけ、
話しかけると収穫物を手に取って写真を撮らせてくれた。
夏の午後は働かないのが普通だそうだ。
■彦星・・(07月03日放送)
今週末7日は七夕。物語の織姫と彦星はこと座のベガとわし座のアルタイル。
ベガは0等星でアルタイルは1等星。
夏の夜空ではベガがひときわ目立つが、アルタイル付近の天の川はとても美しい。
海岸で七夕の物語を思い出しながらのんびり撮影した。
■日本最南端の灯台・・(06月26日放送)
沖縄に撮影に行くようになって、20年経った。
初めて最南端の波照間島に上陸した日のことは、強く記憶に残っている。
本土と比べて高々と上がった天の川やさそり座。
灯台の灯りがサトウキビ畑を照らしていく夜のシーンが印象的だった。


 
■寝屋の魚市場・・(06月19日放送)
村上市の寝屋漁港は県内でも有数の多くの漁船を持つ港。
競りは他の大きな卸売市場の競り時間に間に合うように、夕方から行われる。
撮り始めて気が付いたのは、女性が多いことだ。
楽しく世間話に花を咲かせていたかと思うと、
俊敏な動きで目的の魚を競り落としていく。
 
■イカの天日干し・・(06月12日放送)
佐渡はイカの干物が有名だ。
以前加工の様子を撮らせてもらったことがある。
薄曇りの穏やかな日差しの中で、開いたイカを丁寧に網の上に広げてゆく。
気温、風、身の透明感を見ながら取り込むタイミングを決める。
撮影させてもらって、佐渡の干しイカが旨い理由が分かった。
 
■集落の終わり・・(06月05日放送)
阿賀町の土井という集落は年配の女性2人が住んでいたが、
昨冬の間初めて山を下り、町で暮らした。
雪が解けて戻ってきているのか気になり、集落を訪ねてみたが誰もいなかった。
今にも壊れそうな家が、いくつも残っていた。
■葉っぱ・・(05月29日放送)
新緑がきれいな時期。葉っぱのクローズアップ写真を撮影した。
拡大すればするほど、葉脈の見事な模様に感動した。
生命の神秘というか、生き物が持つDNAの凄さを目の当たりにした感じだった。
 
■冬を越したススキ・・(05月22日放送)
先日サイクリングをしていると、一面褐色のススキ野を見つけた。
いつもなら冬の間に雪で倒れてしまうススキの茎が、
少雪だった今年は高々と立っていた。穂も褐色になりながらしっかり残り、
風に揺れていた。これから新芽が出てきてどうなるのか、また見に来たいと思った。
■15年前の萬代橋・・(05月15日放送)
連休中に以前撮影したフイルムを整理していたら、
15年くらい前の萬代橋の写真が出てきた。
今と違って周りに大きなビルがない。
現在の姿に慣れてしまって気が付かなかったが、
以前の萬代橋は実に伸びやかな姿で存在していたことに初めて気が付いた。
 
■新潟花絵プロジェクト・・(05月08日放送)
毎年昭和の日に行われる新潟花絵プロジェクト。
チューリップの花で巨大な絵を作るイベントだが、今年で27回目とのこと。
晴天に恵まれ、たくさんの人が参加して、
10万本を超えるチューリップで花絵を完成させた。
■加茂川の鯉のぼり・・(05月01日放送)
加茂市の加茂川には毎年、約500もの鯉のぼりが下げられる。
ゴールデンウイークはとても賑わうが、以前早朝に出かけると、
犬の散歩の人がちらほらいるくらい。
朝日を浴びて、そよ風にひらりひらりとたなびく鯉のぼりの姿がとても心地よかった。
■ロケットエンジン・・(04月24日放送)
新潟市の西川地区を取材中、屋外に放置されているロケットの胴体を見つけた。
通りかかった人から聞いて所有者を訪ねると、
なんとロケットのエンジンも保管しているという。
倉庫の中のロケットエンジンは本物ならではの威圧感があり、
取り飽きない被写体だった。
■トタンの家・・(04月17日放送)
暖かくなり、町歩きにはとてもいい時期になった。
古い町へ行くと建物に目が行く。
歳月が作り出した模様をあちらこちらで見つけることができ、
過ぎ去った時間を想像しながら撮影すると、いつのまにか夢中になってしまう。
■村松の一本桜・・(04月10日放送)
五泉市は村松公園の桜がとても有名だが、ほかにも魅力的な桜がいくつかある。
田んぼの中に咲く一本桜もそのひとつ。
昼間は花見や写真を撮る人でにぎわうが、夜は誰も来ない。
小さな懐中電灯でほんのりとライトアップして、夜桜見物を楽しんだ。
■月・・(04月03日放送)
高校、大学の頃、趣味の天体観測で毎晩のように月を撮影していた。
数えきれないほどのクレーターができた頃を想像しながら、
時間の経つのも忘れて見入った。
今でも月を見るたび、そのころの気持ちが鮮明によみがえる。
■徳永武明さん・・(03月27日放送)
長くお付き合いさせてもらっている、フラメンコギタリストの徳永武明さん。
CDリリースに合わせてジャケットの写真を撮影させてもらった。
夕日の沈む日本海をバックにギターを弾くところを撮ったが、
CDの曲とのイメージが合わずに、別の写真で行くことになったので、お蔵入りの1枚。
■関屋分水河口・・(03月20日放送)
だんだん日本海も荒れる日が少なくなってきたが、
時々冬のように波の高い日があると、新潟市の関屋分水河口にはカメラマンが集まってくる。
寄せる大きな波と関屋分水の水門にあたって、
戻っていく波とが激しくぶつかって、高々としぶきが上がる。
 
■バスの運転手・五十嵐さん・・(03月13日放送)
新潟交通の路線バスの女性運転手、五十嵐さんを撮影させていただいた。
小さいころから、大きな乗り物にあこがれ、
配送の小型トラックに始まり、大型トラック、大型バスとステップアップ。
今や運転手のコンテストでも優勝するほどの名手だ。
 
■冬の苗名滝・・(03月06日放送)
妙高高原の苗名滝。
真冬はどんな景色か、以前から1度訪れたいと思っていた。
車を止めた場所からかんじきを着け歩くこと約1時間半。
冬でも全く衰えない勢いで、水煙を上げる苗名滝に出会うことができた。
撮影していると、ふりかかる水煙がみるみる三脚に氷となって付着していった。
■ネルドリップコーヒー・・(02月27日放送)
美味しいコーヒーをいつも楽しませてもらっている、
新潟市のコーヒー店・交響楽さん。
マスターが焙煎する様子やコーヒーを入れるところをなど、
折々に撮影させてもらった。
うまさを引き出すために焙煎前には生豆の表面の不純物をふるい落とす重労働があるという。
 
■冬の森で星見・・(02月20日放送)
今年の冬は高気圧が移動性になり、晴れる日が例年より多かった。
妙高高原のふかふかの新雪の中をかんじきを履いて歩きまわり、
雪と星の幻想的な風景を写し撮ることができた。
気温がマイナス10度を下回る晩も星の輝きがパワーを与えてくれる。
■最後の住人・・(02月13日放送)
阿賀町の土井という集落はこの冬、無人となった。
一昨年2月、ここに住んでいる二人のおばあちゃんを撮影させていただいた。
この地を離れたくないという想いを伺っていたので、
山を下りることで、さぞ淋しい気持ちを抱いているだろう。
■新潟ジャズストリート・・(02月06日放送)
先月19日に新潟市で行われた新潟ジャズストリートを撮影してきた。
中学生からベテランまで、
たくさんの演奏家の気持ちのこもったプレイを楽しむことができた。
33回目ということで、常連の観客も多く、大いに盛り上がっていた。
■ちんころ・・(01月30日放送)
十日町市の節季市へ行ってきた。
ちんころと呼ばれている可愛い米粉で作った人形が名物だ。
犬、猫、うさぎ、花が昔から作られているもので、
あとはお店によってバリエーション豊富。
ほかの干支や朱鷺など、どれも可愛く買う人が長蛇の列になる。
■のっぺ・・(01月23日放送)
新潟県の郷土料理の横綱・のっぺ。
昨年末に各地を回って撮影させていただいた。
里芋ベースの煮物だが、それぞれの地域で、
地元で採れる食材を入れ個性豊かである。
何といっても出汁が勝負。食べ終わりにつゆをぐっと飲み干す、そのおいしさがたまらない。
■部分日食・・(01月16日放送)
今月6日に部分日食があった。
皆既日食や金環日食に比べると地味な天文現象ということもあり、
撮影意欲も湧かず家でのんびり見ていたが、
二つの天体が交差する生々しさにだんだん興奮してきた。
もっとちゃんとロケ地を選んでしっかりやればよかったと、反省しきりだった。
■べと壁・・(01月09日放送)
最近ではあまり見なくなったが、古い家では土の壁が使われていて、
新潟では「べと壁」と呼んでいる。
風雨に何十年もさらされていても、しっかり内部を守っているのに感動させられ、カメラを向けることが多い。
■冬の星見・・(01月02日放送)
新潟の冬は晴天が少なく、星空を撮影できる日は例年数日だ。
ただ晴れた晩には我慢していたご褒美のように、
雪景色の上に星が輝く絶景となる。
この日を逃すかとばかり、機材を背負い、
かんじきを身に着けてひたすら雪の中を撮影して歩くのだが、長いはずの冬の夜があっという間に終わってしまう。

渡部 佳則  Yoshinori WATABE
誕生日:4月16日 星座:おひつじ座 血液型:B型

新潟県見附市生まれ。
中学校教員から写真家に転身。広告、ドキュメンタリーの撮影のほか
日本全国の「星空のある風景」や新潟県の手仕事をはじめとした「職人」をテーマに撮影活動を続ける。
’96日本写真家協会展銅賞。写真集に「古町’99-2000」。
日本写真家協会、世界環境写真家協会会員。新潟市在住。

ホームページ  http://studioft.web.fc2.com/