2018.11.15

 
映画好きな人に
いや、映画に興味の無い人にも
ぜひおススメしたい小説に出会いました。
 
 
『暗闇の中にエンドロールが流れている。
 ごく静かな、吐息のようなピアノの調べ。
 真っ黒な画面に、遠くで瞬く星さながらに白い文字が現れては消えていく。
 観るたびに思う。映画は旅なのだと。』
 
『最後の一文が消え去ったとき
旅の余韻を損なわないように、劇場内の明かりはできるだけやわらかく、
さりげなく点るのがいい。』

 
原田マハ著 【キネマの神様】
この文章から始まります。
 
 
 
39歳の独身女性が突然会社を辞めると
趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額のギャンブルが発覚!
その父親が映画雑誌に娘の文章を投稿したのをきっかけに
編集部に採用され活躍する物語。
(ただ、読み進めるうちに、女性の父親が準主役として台頭していきます)
 
 
この小説は
映画への愛に溢れていました。
そして、古き良き映画を上映し続ける単館劇場(ミニシアター)への
愛にも溢れています。
 
さらに
70年以上もの間、映画を愛してきた日本とアメリカの老人たちの
ネットを通じた交流も描かれています。

 
『この世に映画がある限り、人々は映画館へ出かけていくだろう。
家族と、友人と、恋人と・・・・・
ひとり涙したいときには、ひとりぼっちで』

 
そんなフレーズに深く納得した物語でした。
 
「ニューシネマ パラダイス」や「フィールドオブドリームス」など
往年の名画が好きな人にもオススメしたい一冊。
 
読書の秋、映画をテーマにした一冊をいかが?