2019.03.14

先週の番組で監督インタビューをお送りした映画『シンプルギフト』

この映画を見てまず思うことは 
自分がどれだけ恵まれているかということ。
食べるもの・寝る場所に不自由なく過ごせ、
学びたいことが学べる幸せがあるということ。
カメラは
エイズで親を亡くしたアフリカ(ウガンダ)の子どもたちが置かれている環境や
東日本大震災で家族を亡くした青年達の心の傷が映し出されるようなシーンを捉えながら
そういう環境の中で音楽が笑顔を引き出し、想いを載せる手段であることも教えてくれる
 
観終わって思い出したのは
個人的に海外の子供たちの支援活動に携わっていた時のこと。
水道の整備されていない地域では生活の水を確保するために
子供たちは片道一時間かけて水くみに行かなければいけず
学校に通えない。
家のために小さなこどもでも働き手となって、学校に通えない。
そういう事実。

お金を集め、学校を建て、文具を送る活動は世界各国で行われているけれど
その先に目指さなければいけないのは「人」「リーダー」を育てるということ。
学校は建ったけれど、教師がいないとか、結局もぬけの殻になった
という現実も過去に話を聞いたことがあった。
 
そんな中この映画がとらえたプロジェクト
「親を亡くした子供たちが国や文化を超えて、一つになり
ブロードウェイの舞台に立つ」は
お互いの環境を理解し、共感し、一つになることや
それぞれの刺激が世界を広げ、より多くのことを考えられるようになることも
伝えてくれる。
 
舞台に立った子供たちのその後を描いているところもよかった。
目の前の現実を直接的に変えるのではなく
長い目で見たときに国の仕組からかえるリーダーが必要であることを
教えてくれる。
 
膨大な時間をかけて追いかけたプロジェクトを
90分にまとめたドキュメンタリー。
編集で涙をのみ、描かれなかったシーンも、
まだまだ見たいと思わせてくれる映画だった。
 
『シンプルギフト』は新潟市民映画館で3月22日まで上映中。