2016.08.06

8月6日の「ベターサウンドライフ」をお聴き下さいまして、どうも有り難うございました。「生活のなかに、いい音を」」をテーマにオーディオのお話と心地よい大人の音楽をお送りする「ベターサウンドライフ」。

ご好評いただきました「オーディオブランドレジェンド」コーナー、第一回目はプロオーディオメーカー「アルテックランシング」編をお送り致しましたが、今回はお馴染みの「JBL」編をお届け致しました。

<絶大な人気を誇るJBL>
JBLは、その創始者の名前、ジェームス・バロー・ランシングの名前で、古くからのファンの間ではジムランと、その名前の短縮されたワードで親しまれていました。
簡単に言いますと「ジムランはさ~」と言いますと、お~わかっていらっしゃる~といったノリですね!

元々はランシング・マニュファクチャリング社を立ち上げていて、38cmのウーファーに、高音域用のコンプレッションドライバーとホーンの組み合わせという、その後プロ用スピーカーシステムの定番的スタイルになる技術を、この頃既に確立していました。
ただ、技術指向があまりにも高く、結果的に経営不振によりアルテック・サービス社に買収されアルテック・ランシング社となります。
そして、アルテックランシング社の副社長、技術部門の責任者として在籍当時、有名なコンプレッションドライバー288、ウーファーの代名詞515、そこにはずっとその開発者の名前、ランシングが刻まれていました。
同軸型の名機、スタジオモニターの原器とも言える604は当時ランシングが関わった製品なわけですが、JBL社を興した後もその形態の機種はシーリング用途(ホール等での埋め込み型スピーカー)以外では、さすがに製品化することはかないませんでした。
その後アルテックから独立し、1946年自らの名前を冠したJBLを立ち上げました。
アルテックとウエスタンエレクトリックが親子だとしたら、
アルテックとJBLは兄弟みたいな関係ということになります。

早々に38センチ口径のフルレンジユニットの傑作「D130」、コンプレッションドライバーの傑作と言われます「D175」を生み出しますが、それらは彼の遺作となってしまいます。と言いますのは、経営不振により1949年に自らの命を絶ってしまったからです。
その後を引き継いだ新社長の元、彼の技術と熱い思いを受け継いだ傑作スピーカー「ハーツフィールド」「パラゴン」等を生み出し、名実共に世界的スピーカーメーカーへと成長していきます。
パラゴンは一見、高級家具のような佇まいで、始めての3ウエイ、すなわち低音、中音、高音と全体を3つの音域に分けてスピーカーユニットを使用する方法を採用し、桁違いの値段も含めてスピーカーの芸術品という評価を得ます。
因にこのパラゴンですが、新潟県内で音を聴く事が出来ます。
新潟市上大川前にある【シャモニー 本店】ではでーんとそのパラゴンが構えていますので、
サイフォン抽出の美味しい珈琲を飲みながらのひと時を是非お過ごし下さい。
そして、ハードオフオーディオサロン紫竹山店さんでは、現在程度の良いパラゴンが試聴出来ますし、当時のJBL製品はホントに沢山置いてあり嬉しくなります!

たとえば、ウッドストックなどでのステージ音響の場面では、その耐入力の大きさと遠くに音が飛ぶという特徴でさかんにJBLユニットが使用されることになりました。
そして、おそらく日本オーディオファンの心を鷲掴みにしたのが、有名な、例のスタジオモニターシリーズでした。
4から始まる4桁の番号が機種名となるのですが、4331を経て、4343という正にスーパースターが誕生したのは1976年でした。
4ウエイという、低音用、中低音用のコーン型、中高音用、さらにその上の高音用のホーン型と、
ユニットを4つ配した大型のスピーカーシステムでした。
その特徴は、今までにない次元の、緻密で解像度の高い、且つ非常に力のある音といいましょうか、鮮明な音の表現力は多くのオーディオファンを虜にしていきます。

その後、アルニコマグネットからフェライトに変更、4343Bタイプとなり、1981年にはさらに大型の4345、4343の後継として1982年には4344、2000年には4344MKIIと、その推移はよりワイドレンジに、よりスムーズなレスポンスへという流れそのものだったのではないかと思います。
その間、2ウエイ仕様の44シリーズでは定指向性ホーンのバイ・ラジアルホーンを搭載したモデルを出してきます。
これは、実際のスタジオでは、どうしても4ウエイのようなマルチユニットは音像や音の焦点が定まりにくいということで、どちらかと言えば少ないユニットでワイドレンジというのが理想なわけですが、そのようなニーズに正面から対応するといった意図だったと思います。
実際のスタジオでは、先の大人気機種4343系よりも、元々アルテックの同軸604ユニットを搭載した612モニターの対抗機種として出された、4331や4333の方が多く導入されていたと思われます。

それらはアルテックの612とほぼ同じ大きさにして、それとリプレイスさせることを目的にしていたことは明確です。
同時期のアルテックは同じ2ウエイで如何にレンジを伸ばして行くかに躍起になっていました。
さて、よく比較されるこのJBLとアルテックですが、元々の設計など、同じところからというわりには、どちらも高性能という意外、その音の傾向は違うものです。
一言で言えば、アルテックが大らかにのびのびと、という印象ならJBLは精緻に一つ一つの音をくっきりと、といった印象と言えると思っています。
さらにはアルテックはあくまでも声の領域を大事に上下の帯域を広げて来た歴史、JBLはその時々常にワイドレンジを追い求めて来て今に至る、そんな経緯だったのではないかと思いますし、時代の要求はワイドレンジへと舵をきりその要求に遅れを取ったアルテックは姿を消して行く運命になっていった、ということになるのではないかと思います。

JBLはこの4343系のスーパースターだけではなく、勿論他にも様々な機種が存在していました。
フルレンジの名機LE-8Tは、当時の輸入元サンスイがオリジナルのボックスを用意して、バランスのいい素晴らしい音を手の届くJBLとして紹介し、それでも高いものでしたが入門用としてヒットしました。
大理石のトッププレートを採用し、フロントグリルには手彫り格子が施されたL101 Lancerは、60年代後半のリリース製品にもかかわらず、音とそのデザイン性の良さから未だに人気があります。
同じ43シリーズでも、30cmウーファー3ウエイの4311は、全てコーン型ユニットでコンパクトな形状からとても使いやすく、カッコ良いということも含めて、多くの喫茶店や家庭で使用されましたし、使用されていた又は現在もお持ちの方も多いと思われます。
今でもその後継機種は4312Eとしてロングセラーとして君臨しています。
先の43シリーズのトップエンドは、4367WXとして、現在は2ウエイのモデルで最新サウンドを聴かせています。
俺が使っているLシリーズは言わないのかと、色々とあろうかと思いますが、今回はこの辺でご勘弁下さい(笑)。
何れにしましても、現在でもプロフェッショナルシリーズ、民生用シリーズとそれぞれに非常に魅力ある製品をラインナップし、相変わらず高い人気を博しているJBL、もちろんこれからも目を離す訳にはいきません。

<ソニックプラスセンター新潟>
7月末の2日間、スペシャルサマーセールというイベントを開催していましたのは、新潟東警察署前にありますスバル新潟昭和橋店さん。
その会場ではソニックプラスセンター新潟のデモカーが出店されていまして、実際にその音を体感していただいた方の「生」の声を皆さまにお届けしました。
と言いますのは、実際私もできたてほやほやだったそのデモカーで試聴させていただき、感想をお伝えした回があったわけですが、まあ~実際にそう言われたわけはないのですが、「いいことばっかり言って~」と思われているかもしれないな、と思ったからというのもありまして、全くの突撃型取材にて、本当の意味での生の声をお届けしたかったというところです。
ソニックプラスセンター新潟の代表三浦さんが、なぜこのお店とコラボしたかといういきさつは、ブログでも記されているのですが、スタッフ皆さんが、元気で明るく笑顔が絶えないアットホームな雰囲気というところが決めてで、実際ご自身もレヴォーグ購入の際、ディーラー選びの決め手でしたとありました。
今年の1月にリニューアルオープンしたスバル新潟昭和橋店さん、店内そして駐車場ともに大きく、広く、とてもキレイでした。
もちろん、現在はソニックプラスセンター新潟に於いて、いつでもそのデモカースバルレボーグでの試聴が可能ですので、夏休み期間を利用して是非実際にそのハイクオリティな「音」を体感してみて下さい。
 
<音楽セレクション>
今回、レッド・ツェッペリンを特集してみました。
高校生の頃、YAMAHAのレスポールモデルを膝くらいまで下げて、
ジミー・ページしていたことが懐かしく、そんな追想もさせていただいた回となりました。
次回は、8月13日いつも通りよる8時から、ボブマーリーの音楽と共に土曜の夜をご一緒に楽しみましょう。

<オンエアー曲>
ブラック・ドック/レッド・ツェッペリン レッド・ツェッペリンIVより 1971年
天国への階段/レッド・ツェッペリン レッド・ツェッペリンIVより 1971年
イミグラントソング/レッド・ツェッペリン レッド・ツェッペリンIIIより 1970年
タンジェリン/レッド・ツェッペリン レッド・ツェッペリンIIIより 1970年
胸いっぱいの愛を - Whole Lotta Love/レッド・ツェッペリン レッド・ツェッペリン IIより 1969年
アウト・アライブ/ジョー・ロビンソン ジェミニより 2015年