バックナンバー:2011

■シッパ・・(12月28日放送)
今年のお正月に我が家に迷い込んできた2匹の子猫。検査で猫白血病ウイルスを持っていることが分り、そのせいか体調を崩すとなかなか戻りづらかった。2匹のうちシッパと名づけた、ひときわ人懐っこい方がこの夏、腹膜炎が治らず死亡。1年も生きられなかった命に、なんとも無念な気持ちが残った。
■南蛮えびの選別・・(12月21日放送)
糸魚川の漁はメインの魚種が南蛮えびである。漁港に戻ると早速、えびの選別が始まる。種類や大きさで手際よく分けていくのだが、セリが始まるまでのわずかな時間で終らせなくてはならず、見ていても大変な作業だった。
■星空に浮かぶ月・・(12月14日放送)
12月10日の皆既月食は残念ながら新潟は悪天候。仕方なく群馬県の月夜野へ移動し撮影した。月が欠けてゆくにつれ周りの星々がどんどん見え出し、皆既に入ると降るような星空が現れた。宇宙に浮かぶ天体の立体感が、ぐっと心にしみた。
■皆既月食・・(12月07日放送)
週末、10日の晩には皆既月食がある。今まで何度も撮影してきて、いつも吸い込まれるような赤銅色の月に感激して観ていたが、もう何年も天候に阻まれてしまっている。今回はぜひ晴れることを期待したい。
■新潟居酒屋放浪・・(11月30日放送)
季刊情報誌SUITOの企画で、吉田類さんの新潟居酒屋放浪に同行した。どの店でもご主人や店内のお客さんと打ち解けて、本当にお酒を楽しんでいる感じだった。しかし、日本酒を毎日4升くらい飲むというから、おそろしい。
■とうがらし・・(11月23日放送)
妙高市の特産品「かんずり」を取材に行ってきた。収穫時の畑に案内してもらったが、通常のタカノツメと呼ばれる唐辛子の3倍くらいの長さがあり大迫力。花が小さくかわいいのとは対照的だった。真っ青な空に唐辛子の赤が、なんとなく異国な感じがした。
■しし座流星群・・(11月16日放送)
今月18日はしし座流星群だ。2001年には大流星雨となって降り注いだが、もう10年も過ぎたかと思うと月日の流れの速さに驚いてしまう。しかし次の大出現まではまだ20年以上あり、もう1度見られるかどうかは微妙なところだ。
■すばる・・(11月09日放送)
空高くおうし座の「すばる」が輝くようになった。たくさんの星がごちゃごちゃっと集まっている。若い頃には6~7個の星を認識できたのだが、今ではもやっとひとかたまりにしか見えない。天体望遠鏡で見るすばるはキラキラと目に痛いくらいで、時の経つのも忘れるくらいに美しい。
■太陽・・(11月02日放送)
先月初め、夕陽を撮影したら太陽の表面に大きな黒点を確認、太陽活動が盛んらしい。2週間ほどして、太陽を拡大して撮ってみることにした。太陽撮影は強烈な熱と光が伴うため、機材破損の可能性もあるが、思い切って挑戦してみた。
■鉄工所・・(10月26日放送)
阿賀野市にある鉄工所を撮らせていただいた。もともと人の仕事を撮影するのは大好きだが、それが職人さんとなると、どっぷりとはまり込んでしまう。精度を出すため、回転する旋盤のふちを、マイクロメーターを見ながらコツコツと叩く様子は、とても高等テクニックに感じた。
■カマキリの季節・・(10月19日放送)
夏場に草むらなどに潜んでいたカマキリが、道路などにたくさん出くるようにようになった。警戒心がなく、いつまでも逃げずに接写させてくれる。川の土手道には蛇やトカゲなどものんびり昼寝していて、秋の貴重な日差しで体を温めていた。
■漁師・・(10月12日放送)
糸魚川の漁港に南蛮海老の取材に行ってきた。船が帰港してから選別や陸揚げ、セリを撮り、落ち着いたところで漁師さん達を撮らせてもらったが。海が仕事場の人たちは独特の雰囲気を持っていて、穏やかにしていても風貌に厳しさが刻まれていた。
■自転車競技・・(10月05日放送)
先日石川県で行われた、日本スポーツマスターズの自転車競技に、選手として参加してきた。年齢とともに「歯を食いしばってもがく」ことも少なくなってしまったが、この日は全ての熟年選手たちが精一杯もがきあっていて、皆が満足そうだった。
■福島市の橋・・(09月28日放送)
電気設備の施工写真として、福島市の橋の照明灯を撮影に行った。日が暮れるのをじっと待ち、点灯したのはいいが節電のため一個おき。そのうちに近所の老人が「放射線でも測定してるのかね」と声を掛けてきて、震災の影響を感じる撮影となった。
■ワイン造り・・(09月21日放送)
国産ワイン造りの草分けである、上越市の岩の原葡萄園へ取材に行った。ここでワインを造る人たちの共有する信念は「創業者・川上善兵衛の想いを受け継ぐこと」。逆さに立てられたビンが窓明かりでキラキラ輝いているのが美しかった。
■松本市の小路・・(09月14日放送)
雑誌の取材で松本市へ行った。古い町並みも新しい町並みも、どこかひと味違っていて不思議な気持ちにさせられる街だった。ぼろぼろなのにちょっと外観のデザインに凝っている「彗星倶楽部」というお店に興味をそそられたが、準備中でまたの楽しみにした。
■リハーサル・・(09月07日放送)
8月のNIIGATA港ジャズナイト会場で、フラメンコギターの徳永兄弟がリハーサルをしていると、ジャズギターの経麻朗さんがステージに上がってきた。3人は共通の演奏経験がある曲をアドリブ入りでとても楽しそうに弾き始めた。音楽できる人はいいなー、と思わせるひと時だった。
■青森のウミネコ・・(08月31日放送)
この夏、青森県の日本海側を自転車で旅した。人だかりを見つけて寄ってみると、映画にもなった秋田犬の長毛種「わさお」が飼われていた。ところがその脇の小屋にとまっているウミネコたちと空のブルーがとても異国情緒で、みんな目を奪われていたのが面白かった。
■西掘富士館・・(08月24日放送)
新潟市の西掘通に「エスカイア西掘富士館」というビルがある。建てられて50年ほど経っているらしいが、タイル張りの壁面がとても美しいビルだ。両側のビルが取り壊されポツンと建っているのを見て、急に撮影したくなった。ずっと残って欲しい建物のひとつだ。
■護衛艦あまぎり・・(08月17日放送)
新潟港での見学会の招待券をいただいたので行って見た。自衛隊の護衛艦と言うと最新鋭のシステムかと思っていたが、ほとんどがアナログな装置で、上下の船室の会話が“パイプ”というのがほほ笑ましかった。ただ、大砲の俊敏な動きには驚かされた。
■港ジャズイメージ・・(08月10日放送)
8月14日の夜、新潟市の万代島で開かれる「港ジャズナイト2011」のPR用イメージ写真を撮影させてもらった。ギターの経麻朗さん、フルートの中林恭子さん、パーカッションの倉澤桃子さんの3人を被写体に水中のイメージだ。
■丘の住宅地・・(08月03日放送)
新潟市の海岸で夕日を撮りながら、ふと振り返るとたくさんの家が日に照らされていた。砂丘に建つ家々は記念写真のためにひな段に並んでいる様でもあり、この一軒一軒に大切な営みがあるのだと感じながら撮影した。
■花火師・嘉瀬さん・・(07月27日放送)
戦後長岡花火の正三尺玉を試行錯誤で復活させた花火師・嘉瀬誠次さんを撮らせていただいた。初めて自分の正三尺玉が打ち上げられた晩のことを話しながら、天井を見上げた嘉瀬さんの目にはそのときの花火の姿が、今でも鮮明に見えているように思えた。
■ニシ浜・・(07月20日放送)
数々の美しい浜を持つ沖縄で、最も美しいと言われているのが最南端の波照間島にあるニシ浜だ。この12年間で10回波照間島を訪れ、いつもニシ浜を撮ってきた。浜は光の状態や潮位によって少しずつ違って見え、なぜか2008年に撮影した写真が一番である。
■智光坊再訪・・(07月13日放送)
昨年春、佐渡の智光坊という寺を初めて訪れた。そこの彫刻に圧倒され、いつかまた行きたいと思ってきたが、先日実現し思う存分彫刻を撮影して来た。離れても近づいても見ごたえ十分で、たっぷり居たのにまた来たいと思わせる被写体だった。
■七夕の星・・(07月06日放送)
七夕の星といえば、織姫と彦星。織姫はこと座のベガで画面上部中央、彦星はわし座のアルタイルで画面下部右の明るい星にあたる。天の川をはさんだ恋愛話はいつも梅雨の最中でうまくいかない。画面中央部左のはくちょう座のデネブと合わせて、夏の大三角が目立つ季節になった。
■鉄板の穴あけ・・(06月29日放送)
ある鉄工所の取材で工場内を撮影した。工場の片隅で厚い鉄板に4~5センチほどの穴を開ける作業が目に入った。硬いものがゴリゴリとえぐられていく様子は、なんともいえない迫力でしばらく見入ってしまった。
■佐渡に沈む太陽・・(06月22日放送)
久々に大きな太陽を撮影したくなり、超望遠レンズを持って海岸に出かけた。夕陽はいつも違った表情を見せてくれるが、この日の太陽は巨大な線香花火の球が佐渡の山の上に乗っかって行くようなドキドキする見え方だった。
■車椅子テニス・・(06月15日放送)
別の仕事で行ったテニスコートで偶然、車椅子のテニス大会を目撃した。ボールの落下地点まで、両手で車輪を回し一気に突進。今度はラケットを持たない手で片車輪を逆回転させて、体の回転力ではじき返す。器用な動きにしばらく目が釘付けになった。
■庄内映画村・・(06月08日放送)
先月、山形県の庄内映画村というところをのぞいてきた。時代劇で使われたオープンセットを見て歩いたが、本当にうまく昔の集落に似せるものだと感心した。サムライ姿のガイドの脇でトラクターが農作業をしているのがおかしかった。
■田植えの老人・・(06月01日放送)
十日町市松代地区の棚田で田植え中のおじいさんに出会った。手押し式の小さな田植え機のため、とても時間が掛かる重労働。78歳の老人は、今年はもう無理かと思っていたと言う。しかしこうやって田植えが出来たことで、とても嬉しそうな笑顔で写ってくれた。
■婚礼・・(05月25日放送)
この春は婚礼の撮影をたくさん頂いた。新郎新婦のさまざまな表情を撮りながら、2人の気持ちを想像してみる。予想外の場面で新婦が泣いたりするのに遭遇すると、婚礼写真もなかなか奥が深いと感じる。
■山菜の季節・・(05月18日放送)
5,6月は植物がいっせいに芽吹き、豊富な種類の山菜が堪能できる。阿賀町の裏五頭山荘ではご主人が毎日採ってきた山菜の料理を出してくれる。撮影用にその朝採ったものを料理してもらったが、種類の多さとおいしさに幸せ一杯の取材となった。
■炭火バーベキュー・・(05月11日放送)
炭火で何かを焼いているシーンの撮影は結構大変だ。炭火を明るく見せるため、スタジオを暗くして撮影するのだが、撮ってる間に物が焦げてきたり、炭火の勢いがなくなってきたり、いろいろ起こる。先日の角上魚類さんの撮影では赤い紙でしわしわの筒を作り、炭火に見せるという裏技を編み出した。
■夜桜・・(05月04日放送)
今年4月中旬に高田公園に夜桜の撮影に行った。気温が低く、また撮影ポイントの場所取りがすごくて疲労感たっぷりの撮影になった。それでも観客とカメラマンがどっと押し寄せてくるのを見ると、日本人にとっての桜の価値がどんなものか、改めて分かった気がした。
■双胴船きらら・・(04月27日放送)
この春から岩船~粟島間の旅客を運び始めた高速船「きらら」。就航前に漁船から撮影した。ゆらゆら揺れながらの撮影は相当スポーティーだったが、穏やかな春の海に揺られていると、このままずっと海上に居たいくらい気持ちが良かった。
■シッパとアンコ・・(04月20日放送)
正月に我が家に迷い込んだ2匹の子猫。飼い主を捜したが現れずで、結局そのまま飼うことになった。足に泥はねのような斑点があるほうにシッパ(新潟弁のしっぱね)、口元に黒い斑点があるほうにアンコ(あんこを食べた後ということで)と言う名がついた。外が見えるテレビの上の棚が2匹のお気に入りの場所だ。
■レンコン収穫・・(04月13日放送)
長岡市の中之島大口地区はレンコンで有名である。昨年収穫シーンを撮影させてもらった。冷たい水の中に両手を顔が付きそうになるくらい突っ込んで、レンコンを取り出す様子は見るからに重労働な感じだった。
■新人研修・・(04月06日放送)
4月は各企業で新採用者の研修が始まっている。昨年撮影したサービス業の会社では、あいさつに多くの時間をかけて指導していた。なかなか指導教官のOKがもらえずに、延々と時間が過ぎ声もかれていく。最後に教官から合格の言葉が出ると全員涙があふれ、撮っているこちらもほっとさせれた。
■時鐘楼・・(03月30日放送)
佐渡の相川町を撮影していると駄栗毛(だくりげ)さんと言う方に出会った。駄栗毛さんは毎日、時刻を知らせる鐘を佐渡の代官所の施設である時鐘楼で突いているという。早速その夕刻5時に行き撮らせてもらった上に、私も1回突かせてもらった。
■道遊抗の菊池さん・・(03月23日放送)
佐渡の金採掘に使われた、道遊坑と呼ばれる坑道を昨年撮影したが、どうしても人物を入れてを撮りたくて、菊池さんという方にお願いして被写体になってもらった。菊池さんは平成元年まで本当にここで金を掘っていた人だ。
■アナゴの握り・・(03月16日放送)
新潟市のすし屋・鮨幸では、ご主人と奥さんが全国各地を食べ歩いて出会った美味いものをネタに使っているので、他のすし屋さんではちょっと食べられないような変った極上品が味わえる。アナゴの握りはとろけるような柔らかさで、口じゅうにうまみが広がる逸品だ。
■散歩・・(03月09日放送)
昨年3月、新潟市の古町通りを取材中に散歩している家族に出会い、しばらく一緒に歩いて撮影させてもらった。子どもが1歳半で、歩けるようになっていたのに冬の間散歩に出れず、この日初めて3人で出たと言うこと。天気も良くて、こちらまで楽しくなってくるようだった。
■フォトグラファー竹田さん・・(03月02日放送)
ご夫婦で撮影の仕事をされていた、知人の竹田さんのご主人が昨年突然倒れ、帰らぬ人となった。新潟のスタジオを引き払うということで、使わなくなる撮影機材の形見分けに伺った。最後に「スマイル・フォト・スタジオ」の看板を持つ奥さんに、元気でがんばって欲しいと伝えた。
■佐渡金山坑道・・(02月23日放送)
相川の金山跡を昨年撮影させていただいた。「江戸時代に流人が強制労働」のようなイメージが少なからずあるが、それは大きな間違いで、実は非常に高い技術と文化が存在していた場所だと知り、目から鱗の取材となった。
■火の鳥M42・・(02月16日放送)
オリオン座の三ツ星の下に肉眼でもはっきり存在の分かる、M42星雲がある。ガスが漂い、新しい星が生まれてくる場所と言われていて、天体望遠鏡で拡大すると息をのむ美しさだ。火の鳥が羽ばたいているように見える形もまた素晴らしい。
■工場・・(02月09日放送)
パンフレットなどの撮影でさまざまな工場へ行くことがある。品物が機械で大量生産される時代になっても、多くの場面で人間の手作業無しでは進まないことがそこへ行くと良く分かる。そんな作業をする人を見ると何故かホッとさせられる。
■雪上の虫・・(02月02日放送)
昨年2月、雪景色を撮影に十日町市へ行った。豪雪の中、野鳥くらいしか生き物の姿はなかったが、雪上をひたすら歩いている真っ黒な虫を発見。見渡す限り真っ白な雪の中で、どこから来てどこへ行くのか、自然の不思議を感じながら撮影した。
■関越道夜景・・(01月26日放送)
湯沢町の県境近くを取材した。民家も無く誰一人通らないような場所で、高速道路からトラックのごう音だけが響いていた。夜になると雪山、川、高速道路が街灯と月明かりに照らされ、まるで未来の都市でも見ているような幻想的な風景に代わった。
■一杯のスープ・・(01月19日放送)
昨冬、妙高高原に撮影に行った。終日激しい降雪で撮影も思うように進まず、だんだん気持ちが焦ってきた。泊まったホテルで止まない雪を見ながら夕食をとったが、出てきた温かいスープにホッと救われた気持ちになった。
■至福の時・・(01月12日放送)
元旦の朝、一匹の子猫が迷い込んできた。数日後、近所で兄弟らしき猫を保護。逃げ出したのか、捨てられたのか。お腹一杯食べ、幸せそうに眠る様子を見ながら、これからどうしようか悩む日々。
■月の登山・・(01月05日放送)
湯沢町で取材した帰り、山のふちから月が昇ってきた。ちょうど大きな望遠レンズを持っていたので、すぐに準備。月が右上がりに昇っていくのと、山の斜面の勾配がほぼ同じだったので、まるで月が登山をしているようだった。

渡部 佳則  Yoshinori WATABE
誕生日:4月16日 星座:おひつじ座 血液型:B型

新潟県見附市生まれ。
中学校教員から写真家に転身。広告、ドキュメンタリーの撮影のほか
日本全国の「星空のある風景」や新潟県の手仕事をはじめとした「職人」をテーマに撮影活動を続ける。
’96日本写真家協会展銅賞。写真集に「古町’99-2000」。
日本写真家協会、世界環境写真家協会会員。新潟市在住。

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