バックナンバー:2012

■皆川興治君・・(12月26日放送)
中学校の同級生だった皆川君は、中学校を卒業するとすぐ相撲界に入門した。新潟に戻ってからは家業を継いで頑張っていたのだが、今年突然亡くなってしてしまった。家業のほかに人力車製作など、いろいろな夢を描いていただけに残念でならない。
■山を下りる・・(12月19日放送)
阿賀町の上川で19年間、陶芸をしながら仙人のような暮らしを求めてきた知人の樋口さんが、11月26日に山を降りて、東京に帰った。前の日は本当に珍しい小春日和。いてもたってもいられず、ささやかな思い出になればと集落の人たちとの記念写真を撮らせてもらいに走った。
■ボタモチ祭・・(12月12日放送)
先日、村上市の山北地区で行われた神事「ボタモチ祭」を撮影させてもらった。地域の男性が社殿に集まり、小豆を煮て、米を炊き、大きなボタモチを作る。後はボタモチを食べながらお酒を飲むという面白い祭だった。
■萬代橋・・(12月05日放送)
新潟市の萬代橋を撮影する仕事があり、夕陽が橋を照らす時間に出かけた。たくさんの人や車が橋の上をゆき過ぎる中、カメラを構えて何枚か撮影すると突然、人も車も画面から外れて一人の女性だけが残った。ファインダーの中だけが静かな世界になっていた。
■黄金の里・・(11月28日放送)
五泉市の蛭野にはたくさんのイチョウの木があって、晩秋にはあちらこちら黄色に染まった美しい風景になる。今年は色付きが遅く、11月下旬にやっと撮ることができた。葉が散る頃には初雪になるかもしれない。
■もちつき・・(11月21日放送)
新潟市曽野木の坂井ファームでは今の時期、杵つき餅を販売している。二人一組でふた組が交代で4時間半、約40臼を休憩無しでつきあげる、本物の手つきの餅だ。最初から最後まで疲れを見せず、同じようにつけるのはさすがであった。
■ル・レクチェの古木・・(11月14日放送)
新潟市の南区に、植えられて100年以上経ったル・レクチェの古木がある。6年ほど前に撮影したことがあり、そのときはたくさん実をつけていた。最近樹勢が弱り療養中と聞き、先日訪ねてみたが、変わりなく葉を茂らせていてひと安心した。またたくさん実らせて欲しいものだ。
■晩秋の夕暮れ・・(11月07日放送)
日が落ちるのが日々早くなっていく。秋の夕日はいろいろなものを、美しく照らしてくれる気がする。信濃川の土手を走っていたら、鮭漁をしている漁師を見かけた。背景に雲が浮かび、夕陽がそこから放射状に漏れて、美しい眺めだった。
■臼田宇宙空間観測所・・(10月31日放送)
長野県佐久市の暗い山道を行くと、巨大な真っ白なお皿が森の上に乗っていた。映画・未知との遭遇が頭に浮かんだ。直径64メートルのパラボラアンテナは真上に向けられたままじっと動かず、静かに宇宙の電波を受けていた。
■ススキの輝き・・(10月24日放送)
阿賀野市の大日原へススキの撮影に行ってきた。太陽の光がススキの穂を逆光で透かし、キラキラと輝いていた。そのキラキラが風で揺れ動く様子は、本当に美しく、心が洗われるようで、時間が経つのを忘れてしまった。
■日没のコスモス畑・・(10月17日放送)
魚沼市の上原(うわっぱら)高原のコスモス畑を撮影に行った。ここは空が抜けていて本当に気持ちのいい場所で、数年に1度は訪れている。この日は久々の上天気。日が落ちてゆく時間帯にも見物の人たちが絶えなかった。
■合気道・・(10月10日放送)
初めて生で合気道の演武を見た。おもしろいように人が宙に舞って飛ばされるのだが、受身の音がだけが響く様子は、他の武道と比べ不思議な感じだった。短刀を相手にする演武は緊張感たっぷり。
■猿の親子・・(10月03日放送)
阿賀町の上川地区へ行った際に、道路で野猿の群に出会った。警戒心が強く、車で近づくと森に隠れたが、私が通り過ぎると道路に出てきた。ずっと遠くから望遠レンズで観察。親子が会話を交わしているような姿がとても愛しくて、そっと1枚撮影した。
■苗名滝の星空・・(09月26日放送)
妙高市の苗名滝を夜に撮影に行った。昼間下見しておいたのだが、激しい夕立で遊歩道は水浸し、岩はつるつるで体力と神経を使うアプローチとなった。星空は特級品、はくちょう座のデネブがキラキラと滝の上に輝いていた。
■ノミ遣い・・(09月19日放送)
昔ながらのカンナやノミを使える大工さんが減っているという。先日技能コンテストに出場した若い大工さんのノミさばきを見せてもらった。心地よい音とともにみるみる穴が開いていく。ぜひ残してもらいたい技術の一つだ。
■はばたけ21・・(09月12日放送)
第1回からずっと撮影させてもらっている、はばたけ21というイベントが20周年を迎えた。新潟、ロシア、中国、韓国の4カ国6都市の小学生が1週間行動を共にする。今まで交流した子供だけで600名を越えるそうで、将来の国際交流に楽しみが尽きない。
■アース・セレブレーション・・(09月05日放送)
先月佐渡で開催されたアース・セレブレーションに行ってきた。間近で見る鼓童の和太鼓演奏は圧巻で、切れのいい低音が撮影している体の中を突き抜けていった。大人数で演奏しても1体の生物のように音が出てくるのは、鍛え抜かれた体とともに日ごろの厳しい稽古からくるのだろう。
■夏の旅・・(08月29日放送)
今年も夏の休暇は例年通り自転車による旅だった。8月上旬の4日間、4人で秋田から岩手を一回りしてきたが、澄んだ青い空にいろいろな形の雲が浮かび、走りながら雲の形を人や動物に見立てて盛り上がった。自然に素直に溶け込んでいけるのが自転車の旅の素晴らしいところだ。
■技能五輪目指して・・(08月22日放送)
新潟市の建築設備の会社を取材した。ここは配管の技能五輪日本代表を毎回出している。取材は夕方だったが、若い職人たちが就業後、大会に向けてトレーニングしていた。ベテランの指導も受けながら、練習が深夜に及ぶことも毎度の事。どんなことでも世界で戦うというのは大変なことだ

■工房竜・樋口さん・・(08月15日放送)
19年前、東京から阿賀町上川の山奥にやってきて、陶芸や七宝をはじめいろいろな素材で作品を作って暮らしてきた樋口賢竜さん。新潟に越してきた頃からの知り合いだ。その樋口さんが上川を去り、東京に帰ってしまうことになった。最後の個展は9月3日まで新発田市のギャラリー栞で開かれている。
■金星と月・・(08月08日放送)
8月14日の未明、月が金星を隠す「金星食」がおこる。23年ぶりで次回は51年後ということなので見逃すわけには行かない。マイナス4等級という、まぶしいくらいの金星と月の競演。想像しただけで胸が高鳴る。明け方の東の空、どこで撮ろうか思案中である。
■会津バスの運転手さん・・(08月01日放送)
新潟から尾瀬に行くのに奥只見湖を船で渡り、そこからバスで入るルートがある。会津バスの目黒運転手は尾瀬と奥只見湖の間を1日2往復する。曲がりくねった細い山道は普通乗用車でも大変なのに大型バスの運転は気を使うことだろう。
■インターハイ・・(07月25日放送)
全国の高校生が集う、インターハイ(高校総体)が今週から新潟で開催され、私も自転車競技の役員として参加することになっている。小学生の頃から、時々一緒に練習していた新潟県選手もいて、彼の活躍を見るのが楽しみだ。
■大河津分水新可動堰・・(07月18日放送)
江戸時代からの長い信濃川治水のクライマックスと言ってもいい、大河津分水の新可動堰が昨年完成した。新潟市をはじめとする下流域を洪水から守ってくれる頼もしい施設。旧可動堰通水から80年目とか。職員は雨の日には泊り込みで川とにらみ合う。
■梅雨の晴れ間・・(07月11日放送)
梅雨の時期に青空が広がると、どの季節の晴天より心が軽くなる。風に吹かれながら、自転車で海岸道路でも流せば、生きてる悦びを実感。道端にはコバン草や月見草など子どものころから馴染んだ雑草が生えていて、ちょっと昔に戻った気分にさせてくれる。
■金山にかかるアンドロメダ星雲・・(07月04日放送)
佐渡金山の象徴である、二つに割れた山「道遊の割戸」を夜に撮影した。撮影を始めてしばらくしたら、山の上にアンドロメダ星雲が昇ってきた。金山に過ぎていった長い時間は、宇宙の時間では一瞬のことなのだと思い知らされるようなシーンだった。
■つぶろさし・・(06月27日放送)
佐渡の羽茂まつりで「つぶろさし」の舞を初めて撮影して来た。大きな棒を股間に当てて舞う様子はユーモラスではあるが、これが400年も続いているという。これから舞おうとする直前にお面をとらせてもらった。そこにはしっかり歴史が刻まれていて感動させられた。
■月を待つ・・(06月20日放送)
十日町市で「田毎の月」という行事があったので行ってきた。日が沈む前から、山の上に登り月の出るのを大勢の人が待っていた。棚田に映る月を楽しもうというのだ。残念ながら曇って行事は早々にお開きになったが「また来年ね」と言いながら帰っていく人たちが清々しかった。
■金星の太陽面通過・・(06月13日放送)
6月6日、金星が太陽の前を横切って行ったが、自分にとっては初めて目にする神秘的な光景だった。天候が悪く終始雲を通しての撮影となったので、はじめに考えていた通りの撮影はできなかったが、雲があったことで遠近感が出てこれはこれで良かったかもしれない。
■赤外線の世界・・(06月06日放送)
先新緑が美しい5月、ひと味違った風景を撮ろうと赤外線カメラを持ち出した。
■金環食直後・・(05月30日放送)
先日の金環日食は群馬県のみなかみ町で、ほぼ完璧に見ることができた。太陽望遠鏡では金環の直後、プロミネンスだけが闇の中に火の粉のように浮かびゆっくりと消えていく、何ともいえない宇宙の無常を見せてくれた。
■長岡の洋品店・・(05月23日放送)
先日長岡駅の近くでカメラをぶら下げて3時間ほど散歩したが、通りで古い洋品店の店構えが気になって立ち寄ってみた。店のご主人にいろいろと話しを聞きながら、今と違い賑やかだった昔の商店街の事を想像してみた。お礼に店の前で1枚。
■いざ!金環日食・・(05月16日放送)
いよいよ21日朝、金環日食がおこる。2月から太陽専用望遠鏡でテスト撮影を重ねてきた。今は当日の撮影機材のチェックや撮影手順のシュミレーションをやり、本番に備えている。先日テスト撮影中にジェット機が飛び込んだ。ぜひ21日は晴れて欲しい。
■田んぼの夫婦・・(05月09日放送)
昨年の5月、中越方面に田植えを撮影に行った。棚田で田植え後の修正植えをしているご夫婦に出会い、作業を撮らせてもらった。ちょうど1列終わったところで畦に座ってもらい、お二人に記念写真をお願いしたら満面の笑顔で、私のほうが素晴らしい宝物を頂いた気分になった。
■夏の星空・・(05月02日放送)
夏に発行される雑誌のために、まだ寒い4月に夏の星空を撮影に行った。この時期では夏の星座は、夜明け前のわずかな時間しかお目にかかれない。魚眼レンズで空の半分を入れると対角線に横切る天の川が画面に収まった。あと数ヶ月でこんな星空の時期がやってくる。
■新潟花絵プロジェクト・・(04月25日放送)
新潟の春の風物詩と言ってよい、チューリップの花絵作りのイベントが今年も4月29日に行われる。
■新潟東港・・(04月18日放送)
県北で星の撮影をした帰りの午前3時、新潟東港の方のまばゆい光に引かれて、寄り道をした。
■水道塔の桜・・(04月11日放送)
長岡市の信濃川のほとりに、文化財にも指定されている古い水道塔がある。以前取材に行ったとき、ちょうど桜のシーズンであった。暖かい春の日差しの中、いろいろな角度から撮影した。長時間いると、古い時代に遡ったような感覚になりとても居心地が良かったのを憶えている。
■プロミネンス・・(04月04日放送)
2月はじめに導入した太陽専用の望遠鏡は、肉眼では活発な太陽活動が見えるものの、写真にはもうひとつの写りで悪戦苦闘の毎日が続いている。レンズを変え、カメラを変え、接続のアダプターまで自作して挑戦、少しずつ細かい模様が写るようになって来た。
■珊瑚だけの浜・・(03月28日放送)
沖縄の最南端・波照間島には珊瑚で埋め尽くされた浜がある。観光ガイドには載っていない、地元の人が薦めてくれるスポットで、ヤブの中の細い道をたどっていった所にあって、とても落ち着く場所だ。
■日本海に沈み行くオリオン・・(03月21日放送)
この冬に何度も挑戦したのが、荒れる日本海にオリオンなどの冬の星座が輝くシーンだ。ところが海が荒れる日は星が見えず、満天の星空の日は海が穏やかで、思った通りにいかない。とうとうオリオンも沈んでしまうシーズンになってしまった。
■チューリップの種・・(03月14日放送)
チューリップの品種改良をやっている新潟県の園芸研究センターを取材した。通常球根で繁殖させるチューリップも品種改良では種から育てる場合がある。種は見たことが無かったので、お願いして撮影させていただいた。想像していたものよりずっと大きな種だった。
■パン屋さん・・(03月07日放送)
燕市吉田にあるパン屋、ベルツさんを取材させていただいた。朝のオープンに合わせて、夜中の2時からパンを作り始める。ひっきりなしにタイマーのアラームが鳴り響く中、何十種類もあるパンを手際よく仕上げていく様子を見ると、パン焼きは非常に緻密で繊細な仕事だと分った。
■座禅・・(02月29日放送)
激しく冷え込んだ早朝、禅寺を取材に行った。まだ暗い中やってきたのは外国の男性で、もう1年以上通っていると言う。邪魔をしないように座禅の様子を撮らせてもらったが、静まりかえった場所ではシャッターの音さえも大きく響き渡ってしまう。
■生きている太陽・・(02月22日放送)
刻々と変化する太陽の活動を観察することができる、専用の望遠鏡を導入した。太陽表面から吹き上がるプロミネンスといわれる炎は時間とともに形を変え、活動の激しさを教えてくれる。撮影に挑戦するが難題続出で、モノにするのは当分後になりそうだ。
■花火作り・・(02月15日放送)
花火と言えば夏だが、そのための製作は寒い時期が全盛期だ。火薬を扱うために火を使う暖房は厳禁。ひとつひとつ丁寧に時間をかけ、職人たちが手作りしていく。数秒で散ってしまう運命を考えると凄い仕事だと思った。
■新清水トンネル・・(02月08日放送)
昨年湯沢町へ撮影に行った。日が暮れてから土樽駅のあたりを走っていると、赤い信号灯に浮かび上がる上越線・新清水トンネルの出口が目に入った。カメラを構えると間もなく信号が青に変わり、電車の音。列車が飛び出すのを待って、たった1枚シャッターを切った。
■茅の刈り取り・・(02月01日放送)
昨年2月、取材のため佐渡へ渡った。目的地へ行く途中、枯れた草原で何人かがゴソゴソやっているのを見て歩いていくと、茅葺屋根の材料を収穫しているところだった。全て佐渡で消費されるという。農家の方は冬も忙しい。
■月齢5.7・・(01月25日放送)
昨年の暮れ、西に傾いていく月を望遠レンズで撮影した。画面一杯に捉えた月もわずか1分半ほどでファインダーから出て行ってしまう。3,000kmを越える月の直径を考えると、地球の自転や宇宙のスピードを思い知らされた。
■鍋の季節・・(01月18日放送)
秋から冬には鍋の撮影が多くある。ぐつぐつと煮えて湯気が立ち始めると、シャッターチャンス。もたもたしていると具がしおれてきて、色も失われてくる。うまく行かないと全部作り直しだ。夕方の撮影でない限り、終れば楽しい鍋パーティーとは行かないのも辛いところ。
■けやき通り・・(01月11日放送)
新潟市のけやき通りで、年末から年始にかけて行われる光のページェント。車で走って見物したときの感じを出そうと、ルーフにカメラをつけて撮影した。撮っている最中はどんな風に写っているのか分らないので、停車したところで確認。宝石箱を開けるような気分だった。
■風雪の日本海・・(01月04日放送)
抜けるような青空の日は写真を撮りに出かけたくなるが、荒れ狂う天気の日も怖いもの見たさでカメラを持って出かけてしまう。新潟市の角田海岸で荒れる日本海を撮影しながら、海上の「立岩」の姿になぜか元気付けられ、力が湧いて来る。

渡部 佳則  Yoshinori WATABE
誕生日:4月16日 星座:おひつじ座 血液型:B型

新潟県見附市生まれ。
中学校教員から写真家に転身。広告、ドキュメンタリーの撮影のほか
日本全国の「星空のある風景」や新潟県の手仕事をはじめとした「職人」をテーマに撮影活動を続ける。
’96日本写真家協会展銅賞。写真集に「古町’99-2000」。
日本写真家協会、世界環境写真家協会会員。新潟市在住。

ホームページ  http://studioft.web.fc2.com/