バックナンバー:2013

■師走の街・・(12月25日放送)
新潟市の古町通りと柾谷小路の交差点。
クリスマス色の街で、横断歩道を渡ってゆく様子を撮影した。
それぞれの人のいろいろな想いを想像しながら撮っていると、
自分もこの1年をしんみり振り返りたい気持ちになった。
■夕暮れの猟師・・(12月17日放送)
出雲崎町の街並みを撮影中、
日が沈みそうになったので中断して海岸へ走った。
堤防に近づくと、今まで見えていなかった海面に
猟師が小船に乗って漁をしていた。
出くわしたその場所が最高の撮影ポイント。こんな偶然は珍しい。
■雨生池・・(12月11日放送)
先日、三条市にある雨生池(まおいがいけ)を訪ねた。
以前夏に行ったときは、
うっそうとした森の中で神秘的な佇まいだったのが、
木々の葉が落ちて開放的で気持ちのいい場所になっていた。
この池には大蛇の伝説が伝わっている。
■冬将軍・・(12月04日放送)
荒れる日が多くなった。
日本海側は特に3ヶ月ほどは辛抱しなくてはならない。
この季節、時には強い北風の中に身を置いてみる。
荒れる風景を前にがたがた震えながらも何故か力が湧いてくるなら、
生きている証拠だ。
 
■囲炉裏の火・・(11月27日放送)
囲炉裏や、焚き火の炎は人の気持ちを穏やかにしてくれる。
炎を見つめながら、人はいろいろなことに想いを巡らせる。
囲炉裏に集まる人を見ていると、
遠い昔から、ずっと続いてきた「炎を囲む」行為は絶やしてはいけないと感じた。
■明るい森・・(11月20日放送)
紅葉が終わり葉が落ちてしまうと、
落葉樹の森からは大きな空が見えて、本当に爽快だ。
こんな時期に晴天に恵まれるとカメラを持って出かけたくなる。
撮影の合間に山の湧水をバーナーで沸かし、
淹れるコーヒーの美味いこと。雪が降るまでの楽しみだ。
■プロミネンス・・(11月13日放送)
10月8日、大きなプロミネンス(紅炎)が出ている太陽を撮影した。
撮影には特殊なフィルターをつけた望遠鏡が必要だが、
これで見る太陽は実に活動的だ。
いつも変わりなく輝いているように見えても、太陽は絶えず変化を続けている。
動画はこちらからhttp://youtu.be/zvmhwgIjdwg
■トレーニング・・(11月06日放送)
東京へ出張の際、新幹線の中で撮影のトレーニングをする。
窓に張り付き、できるだけ早く被写体を決め、
通り過ぎざまに的確に構図を決め、シャッターを切る。
200kmを越えるスピードの中では画面の水平を保つのも大変だが、
出張の際の楽しみになっている。
■魚市場・・(10月30日放送)
2年ぶりくらいに魚市場の撮影に行った。
まだ朝暗いうちに、活きのいい魚がずらりと並び、
活きのいい人たちがめまぐるしく動き回っていた。
その中に入ると自然と自分の心も元気になり、
力が湧いて 、撮影の動きもすばやくなってくるから不思議だ。
■朝焼け・・(10月23日放送)
秋は大気が不安定なせいか、毎日いろいろな雲が出て、朝夕に美しく焼けることが多い。
先日も朝5時過ぎに起きたら素晴らしい朝焼けで、あわててカメラを取り出した。
見ごたえのあるのは5分くらいで、間もなく普通の空に戻って行った。
■かきのもと・・(10月16日放送)
菊の「かきのもと」がお店に並ぶようになった。
茹で上がった鮮やかな花を撮影していると、自然と口に唾液がたまってくる。
ほかの県ではあまり食べないというから、
新潟県人特有の条件反射かもしれない。
■上弦の月・・(10月09日放送)
秋のひんやりした空気の中で眺める月は、身が引き締まる感じがする。
その中でも、夕方から夜空に高々輝く、上弦の月は大好きな被写体だ。
カメラの望遠レンズでは足りないので、天体望遠鏡の出番となる。
■鳴海金山坑道・・(10月02日放送)
村上市の朝日スーパー林道 の県境付近にある鳴海金山へ行ってきた。
800年代から掘られていた古い鉱山で、
豊臣秀吉の時代にも盛んだったそうだ。
佐渡金山とは違い、試掘の横穴がおびただしく掘られていて、
近代化されていない、荒々しさが見られた。
■パチンコ台の灰皿・・(09月25日放送)
8年ほど前、パチンコ台の灰皿を作っているメーカーの依頼で、
東京や神戸に灰皿の設置事例の写真を撮りに行った。
見た目はどうということのない灰皿だが、
社長からメーカー同士の激しい技術競争の話を聞いて、
勉強になることが多かった。
 
■ヒルクライム・・(09月18日放送)
新潟市で初めての、
自転車による山登りレース「新潟ヒルクライム」 が先日行われ、
撮影スタッフとして参加した。
最後尾のリタイヤ者回収用のバスから、
ずっと親子の健闘する姿を見て登った。
途中何度も止まってしまうくらい大変そうだったが、
山頂にたどり着いて祝福の嵐だった。
■輝く電線・・(09月11日放送)
電線が逆光で輝いている光景はいつも撮りたいと思っていたが、
車で走行中のことが多く撮り逃がしていた。
先日やっとチャンスがあって、じっくり撮影したが、
直後にもっと延々と続く道路でこのシーンに出会いたい気持ちになった。
■枯れゆくひまわり・・(09月04日放送)
新潟市で畑 のひまわりが、一斉に枯れていた。
咲いているときの鮮やかさも、ひときわ目を引くが、
枯れている姿も存在感抜群だ。
しばらく留まってその姿を撮影したが、
「ああ夏も終わったな」と、何かさびしい気持ちになった。
■限界集落の庭・・(08月28日放送)
新潟県には限界集落と呼ばれる過疎地域がたくさんある。
高齢者しかいない集落はひっそりしているが、
庭には干した山菜や薪、農機具などが置かれ、
都会よりも「生きている」感が強く、その暮らしが輝いて見えてくる。
■きす子の粕漬け・・(08月21日放送)
きすの卵を酒粕につけた珍味。
新潟の消え行く郷土料理といえるかもしれない。
1度だけ撮影させてもらったがほかの料理もたくさん撮らなくてはならず、
食べずじまいに終り、味は分からないのが残念。
■枯れてゆく松・・(08月14日放送)
新潟市の海岸に2007年まで、3本の松の木があった(バックナンバー2007年参照)。
私は勝手に父、母、子の家族の松として見ていたが、
その後次々に父、母の松が倒れ、元気だった子の松も最近枯れてしまった。
残念で、さびしい気持ちで撮影した。
■星空を見上げるひまわり・・(08月07日放送)
そろそろ津南町のひまわり畑が見ごろを迎える。
昨年、月明かりの関係で8月下旬に最後に咲く畑を撮りに行った。
風が吹くとゴソゴソと葉が触れる音が聞こえ、
ひまわり達が星空を見上げて会話をしているかのようだった。
■夏の船旅・・(07月31日放送)
時間が許すなら、夏は船旅が素晴らしい。
ゆっくり空と海を眺めながらお酒を飲み、
日没や日の出、満天の星空を堪能できる。
新潟からなら、敦賀行きフェリーがおすすめだ。
■沖縄の天の川・・(07月24日放送)
14年前の夏、初めて沖縄で星を見た。
最初に行った竹富島のコンドイビーチでは、
日が暮れると雲の隙間から天の川が顔を出した。
新潟で見るよりずっと空高く濃厚な天の川で、
「ああ南に来たなー」と感激したのを憶えている。
■弥彦むすめ収穫・・(07月17日放送)
枝豆の取材で、弥彦むすめという品種の収穫シーンを撮らせてもらった。
市場に出始めの頃は、まだハウス栽培が多く、
夜中に懐中電燈1本でビニールのトンネルの中を這って収穫する、
重労働である。
■刀匠・天田昭次さんの手・・(07月10日放送)
先月、人間国宝の刀匠、天田昭次さんが亡くなられた。
10年ほど前、撮影させていただいたことがあり、
日本刀の素材である鉄への強いこだわりをお聞きすることができた。
天田さんが自前の鉄を、手に持つところを撮らせてもらったが、
やはり繊細な印象の手だった。
■塩の道・・(07月03日放送)
昔、新潟から長野へ塩を運んだ「塩の道」の撮影に行った。
初めてだったので、取りあえず観光マップを頼りに糸魚川から歩いてみたが、
変化に富んだ魅力的な道で、いつか全部走破してみたいと思った。
■田んぼに映る満月・・(06月26日放送)
先月、満月が田んぼに映るシーンの撮影を依頼された。
チャンスは5月25日一晩のみだったが、運よく晴れて撮影することができた。
撮影場所を決めかねているうちに、月がどんどん沈んで行き焦りまくった。
 
■庭の草取り・・(06月19日放送)
お年寄りが地面に座り、手の届く範囲の雑草を取っている姿は、
何故か惹かれるシーンだ。
この日も取材で伺った農家の庭で草取りの老人を見つけて撮らせてもらった。
体が不自由なこの老人の「家の中いるより、庭に出れば仕事が出来るから」の言葉が印象深かった。
■佐渡大野亀の夜・・(06月12日放送)
昨年トビシマカンゾウが咲く時期に佐渡を訪れた。
星空、満開のカンゾウ、海の漁火 が
非現実な風景を作っていて素晴らしかった。
■雑穀ハンバーグ・・(06月05日放送)
関川村の「おおしま農縁」さんが雑穀料理のパンフレットを作るということで、撮影させてもらった。もちアワ、ヒエ、高キビ、もちキビなどを使った料理をたくさん撮らせてもらい、終わってから試食もさせてもらった。一番びっくりしたのは高キビハンバーグ。肉をまったく使ってないと思えないような食感だった。
■乙子神社のお祭り・・(05月29日放送)
5月18日、燕市の国上山にある乙子神社のお祭りを取材に行った。 神楽が披露されたが、地元の小学生がたくさん見に来ていた。目的は最後の「お菓子撒き」だ。歓声をあげながら皆が入り乱れてお菓子を拾う姿が、とても懐かしく感じられた。
■山本山高原・菜の花畑・・(05月22日放送)
ここの菜の花は少し遅めに満開になる。昨年は日中撮影した後、さらに夜中にも訪ねて天の川とともに撮影した。暗い中でも目が慣れてくると花畑の様子がほのかに見えてきて、昼とはまた違った美しい風景になった。
■新潟花絵プロジェクト・・(05月15日放送)
摘み取られ、捨てられる運命のチューリップの花で巨大な絵を作る「新潟花絵プロジェクト」が先月末に行われた。20年を超えるイベントで新潟の春の風物詩といって良い。今回はライトアップされた花絵の前で、たまたま会場近くに居た学生に踊ってもらい撮影した
■沿岸漁業・・(05月08日放送)
今頃の海は穏やかで風も気持ちよく、しばしば海岸風景を撮りに出かける。村上市の笹川流れの海岸では岩場に船を着けて、素潜りで漁をする光景が多く見られる。長時間繰り返し潜っては上がる様子は、大昔から続いている狩猟という仕事の原点という感じがして、ずっと眺めていた。
■新緑の季節・・(05月01日放送)
ゴールデンウイークの頃からしばらくは、木々の新緑が楽しめる。特に山間部では山桜や残雪も混在して、彩り豊かな風景になる。お気に入りの場所は阿賀町の上川。舗装もされていない林道を行けば、見事なシーンに出会える。
■歯車・・(04月24日放送)
できたての工作機械を撮影した。外観は鉄のカバーに覆われていて味気ないが、カバーを取ると渋く輝く大きな歯車が姿を見せた。この歯車達が毎日毎日回り続けて、いろいろな製品が生まれてくるかと思うと「がんばれよ」と声をかけたい気持ちになった。
■新潟東港・・(04月17日放送)
新潟港のイメージ写真を依頼され、西港と東港を行ったり来たりして撮影した。歴史のある西港の風景も 捨て難かったが、東港のコンテナ陸揚げの風景が「世界に開かれた港」という感じで、印象深かった。
■両刃のこぎり・・(04月10日放送)
安い使い捨ての替え刃式のこぎりが普及したため、昔からの両刃のこぎりは作れる職人が少なくなった。長岡市の東さんは厳しい状況の中で、ずっと作り続けたおかげで、日本全国で希少な職人として安定した受注が得られるようになったとのこと。久々、撮影で関わった人からのうれしい知らせだった。
■美人林・春近し・・(04月03日放送)
先日十日町市の美人林へ撮影に行った。まだ葉の出ていない木々の向こうに、びっしりと星がのぞいて、感動的な空間になっていた。冬の星座に代わって、春のおとめ座などが輝き、木の根元の雪も解けて春が近いことを教えてくれていた。
■佐渡の端に落ちる夕日・・(03月27日放送)
新潟市では夕日は佐渡島に落ちるのだが、冬の間だけ左にずれて海に落陽する。先日、海から陸への境界の落陽を撮ろうと、海岸線を何キロも行ったり来たり。こんなことに1週間もかかわってしまった。
■関屋分水河口・・(03月20日放送)
関屋分水の河口付近では海の波が水門に反射して戻り、寄せてくる海側の波と激しくぶつかり合う。風の強い日でも防寒着で固めたカメラマンが大抵は来ている場所だ。この日は珍しく太陽も出て、しぶきが輝いていた。
■大間港・・(03月13日放送)
佐渡へ撮影に行くと大抵、相川の大間港を訪れる。佐渡金山の関連施設として整備された港だが、今はまったく使われなくなり、静まりかえっている。ここにいると、遠い昔をいろいろ想像できて、時間の経つのも忘れてしまう。
■彗星の年・・(03月06日放送)
彗星はどこからともなく現れ、ほとんどは二度と会うことはない、ドラマチックな天体である。今年は肉眼で見えるくらい明るい彗星が2つもやってくると期待されていて、第1弾はこの3月のパンスターズ彗星だ。1997年のヘールボップ彗星(写真)のように輝いてほしい。
■昼下がりのレストラン・・(02月27日放送)
五泉市の5seasonsというレストランに取材でお邪魔した。すべて撮影が終わり帰ろうとしたところ、厨房のタイルに午後の陽が差して、美しいシーンに。ふたたびカメラを取り出すと「ぼくもこの時間の日差し、大好きなんです」と厨房から笑顔で料理人の声がかかった。
■林業家・藤田さん・・(02月20日放送)
藤田さんは2007年に偶然、津南町の山の中で出会った。杉山の手入れをしている最中に、写真を撮らせてもらったが、残念なことに先日訃報が届いた。「90歳までは山を守りたい」と言っていた笑顔が忘れられない。
■日本海・冬の夜・・(02月13日放送)
荒れる日本海の水平線上に冬の星座が輝いているところを撮りたいと、3年ほど前から冬季に挑戦してきた。しかし新潟の冬は天候が悪く星が見えず、たまに晴れても海が穏やかでうまくいかなかった。先日やっとチャンスが巡ってきて、撮ることができた。
■蘇生・・(02月06日放送)
新潟市の美容室ハーフサイドさんのDMの撮影をさせてもらった。写真のコンセプトは、新店舗オープンを機に心機一転、0から生まれ変わる。スタジオに6人用の棺桶を設置し、花をいっぱい詰めて、大いに盛りあがった撮影となった。
■トウキョウスズメ・・(01月30日放送)
昨年末、東京に出張した際に人なつっこい雀に出会った。私がベンチで休んでいると何度もやってきては近くに留まった。目が合ってもじっと見ているのでカメラを取り出して1枚。こんなにアップで雀を撮ったのは初めてで少し感激してしまった。
■大白倉バイトウ・・(01月23日放送)
十日町市の大白倉では、かまくらとさいの神が合体したようなお祭りがある。雪で作ったまるい部屋に、木の枝とわらで円錐形の屋根をかける。その中に皆で集い、お酒を飲み、最後にはその屋根を燃やして今年の豊作を占う。今年の燃え方は豊作だそうだ。
■高速バスの窓から・・(01月16日放送)
先日東京へ行くのに高速バスを利用した。途中大雪で通行止めになり、国道を迂回することになるような事態になったが、無事に到着できた。雪の中、バスの窓を街灯や車のライトが次々と過ぎていくのが幻想的で、夢中になってシャッターを切った。
■新潟ジャズコンテスト・・(01月09日放送)
昨年暮、新潟市で初めてのジャズコンテストが行われた。事前の予選を勝ち抜いた、8組のバンドと10名のボーカルが、緊張感あふれる演奏を披露した。ライブハウスなどで聴くのとずいぶん違う雰囲気でとても楽しいひと時だった。
■北斗七星・・(01月02日放送)
冬はオリオンやおおいぬなど目立つ星座に目が行きがちだが、北斗七星も空高く昇ってくる季節だ。妙高の雪原で一晩中冬の星空を撮影し、白み始めた空に高々と輝いていた北斗が忘れられない。

渡部 佳則  Yoshinori WATABE
誕生日:4月16日 星座:おひつじ座 血液型:B型

新潟県見附市生まれ。
中学校教員から写真家に転身。広告、ドキュメンタリーの撮影のほか
日本全国の「星空のある風景」や新潟県の手仕事をはじめとした「職人」をテーマに撮影活動を続ける。
’96日本写真家協会展銅賞。写真集に「古町’99-2000」。
日本写真家協会、世界環境写真家協会会員。新潟市在住。

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