バックナンバー:2015

■新雪の道・・(12月30日放送)
新雪が積もり空が晴れ渡る日は、新潟ではとても貴重だ。
そんな日は雪景色を撮影に飛び出したくなる。
以前行った妙高高原では、空がものすごい透明度で、
太陽を画面に入れても空が白っぽくならずに真っ青に写った。
■ふたご座流星群・・(12月23日放送)
今月14日の夜、ふたご座流星群を撮影に行った。
新潟では毎年この時期は晴れないことが多く、
以前は山越えして群馬県まで行ったこともあった。
今年は自宅近くの海岸から、穏やかな海を見ながら沢山の流れ星を 見ることができた。
■松浜の六斎市・・(12月16日放送)
新潟市の松浜で2と4のつく日に行なわれる、市を撮影に行った。
ここは阿賀野川の河口で獲れる、サケ、シジミ、ヤツメウナギ、カワガニなどが有名。
残念ながら最近ヤツメウナギは獲れなくなってきたそうだ。
今回は服まで花柄の花屋のオバちゃんを撮らせてもらった。
■旧齋藤家別邸・・(12月09日放送)
新潟市の旧齋藤家別邸に初めて入った。
繊細な細工を施した窓や床の間など見飽きることがなかった。
別の用件で撮影に入ったのだが、いつかじっくり建物や庭を撮影してみたいと思った。
■限界集落の夫婦・・(12月02日放送)
11月に行った、阿賀町の限界集落。
3世帯で4人のお年寄りが暮らしていた。
雪が降るのを前に、2世帯の2人が集落を後にする。
残る夫婦は今まで何十回もそうしてきたように、雪深く長い冬を静かに過ごし、春を待つ。
■だるまストーブ・・(11月25日放送)
暖房機は多種多様だが、だるまストーブは思い出深い。
小学校も中学校も石炭のだるまストーブだった。
寒い日はみんなストーブを囲んで集まった。
写真は15年前に撮影した新潟市の木工所のだるまストーブ。
■晩秋の原生林・・(11月18日放送)
紅葉を撮影に阿賀町の上川へ行った。
どんどん林道を登り標高が千メートルに近づくと、
木々の葉は全て落ち、まるで白髪のような山並みが広がっていた。
谷間をたくさんの鳥たちが群れを成して飛び交っていた。もうすぐ雪が降る。
■妻入りの町・・(11月11日放送)
北国街道の宿場町として栄えた出雲崎町は、
今も「妻入り」といわれる様式の家屋が連なっていて高台から見ると美しい町である。
秋にちょうど陽が傾く時間を狙って撮影に行った。
電線や道路に日光がキラキラと反射し、 一段と美しく見えた。
■二重星団・・(11月04日放送)
晩秋は星が美しい。
特に星雲・星団と呼ばれる、星やガスがたくさん集まっている天体を双眼鏡や望遠鏡で拡大して観ると、
あまりの美しさに時間が経つのも忘れてしまう。
写真はペルセウス座にある二重星団という星の集まりだ。
■蒔絵・・(10月28日放送)
仏壇で使用するパーツに蒔絵を描く職人さんを取材した。
下書きもない漆を塗った板の上に 、迷いもなくスッと赤茶色の線が引かれていく。
しばらく経って金粉をまぶすと、描いた線に接着され、美しい絵が浮かび上がる。
■夕日とススキ・・(10月21日放送)
秋が深まるにつれ空が澄み、夕日がだんだん美しくなる。
逆光に照らされたススキの穂がキラキラ輝いて風にたなびき、
時間を留めておきたいくらい、心地よいシーンに出会うことができる。
■東日本ロードクラシック・・(10月14日放送)
先月下旬、南魚沼市で行なわれた自転車レースを観戦してきた。
チームメイトもたくさん出場して盛り上がったが、
ゴール直前の急坂を鬼の形相で上っていく選手たちに圧倒された。
■日本海とおりひめ星・・(10月07日放送)
松尾芭蕉の「荒海や佐渡に横たう天の川」は新潟のカメラマンとして、いつかは撮りたいイメージだ。
毎年8,9,10月は佐渡の方向に天の川が見える時間帯を狙って、
出雲崎へ出かける。海が穏やかだったり、佐渡が見えなかったりで、なかなか思うように撮れない。
■吉ヶ平山荘・・(09月30日放送)
先日、三条市の吉ヶ平山荘が、新築オープンしたと言うので行ってきた。
吉ヶ平は福島県へ抜ける難所、八十里峠ヘ向かう新潟県側の拠点だ。
写真は取り壊される前の山荘。中にあった古いオルガンが新築の施設にも移されていてうれしかった。
■二葉中学校・・(09月23日放送)
新潟市の水と土の芸術祭のメイン会場になっている、二葉中学校を訪れた。
今年の3月いっぱいで閉校になった校舎は、
まだ生徒たちのにぎやかな声が聞こえてきそうなくらい生き生きして見えた。
ステージ脇に掲げられた「新潟一の学校を築こう」というスローガンに寂しさをかきたてられた。
■岩の原ワイン冷気隧道・・(09月16日放送)
先日、上越市の岩の原ぶどう園へ行ってきた。
ワインの貯蔵庫へ行くと壁に穴があいていた。
空調設備のない時代に使われていた、山の湧き水をトンネルに導き、
そこで冷やされた空気をワインの貯蔵場所へ送る「冷気隧道」という設備だそうだ。素晴らしいアイデアに感動。
■樽ばやし・・(09月09日放送)
高校の後輩からのお勧めで、新潟市の新崎地区の秋祭りへ行ってきた。
そこでかつて途絶えた時期もあったという「樽ばやし」が披露された。
観光などで脚光を浴びることも無い、
このような郷土芸能が地元の人たちによって大切に伝承されているのを見て感動した。
■ヒルクライムレース・・(09月02日放送)
近年、自転車で山の頂上を目指す、ヒルクライムレースが人気だ。
通常の自転車レースだと入賞者以外は満足感が無いが、
ヒルクライムレースは頂上に到達することや、
今までの自分のタイムを更新することで、参加者みんなが達成感を得られるところが人気の理由だ。
■ニイガタスズメ・・(08月26日放送)
巣立ったばかりなのだろうか、最近警戒心の強いはずのスズメが近寄ってくる。
信濃川の堤防でチュンチュンと鳴きまねをすると、近くに来てじっとこちらを見てくれる。
野生動物と仲良くなると、なぜかとても温かい気持ちになれる。
■天野尚さん・・(08月19日放送)
今月4日、写真家の天野尚さんが亡くなった。
私が初めて東京で個展を開催した1998年、偶然彼も隣のギャラリーで初めての個展を行なっていた。
それ以来、私は勝手に写真の同志と思って、彼の大活躍をわくわくして見てきた。
全力で走った彼の人生を胸に留め、私も1枚1枚心を込めてシャッターを切りたい。
■流れ星・・(08月12日放送)
今日8月12日はペルセウス座流星群の日だ。
一年でもっとも流れ星が見られる晩と言ってよい。
写真は相当な幸運がないと、なかなか画面に入ってくれないものだ。
カメラを向けた空を見つめ、「入ってくれ!」と念じながら、何枚も撮影する。
■佐渡金山・・(08月05日放送)
佐渡金山遺跡は、今まで何度も撮らせてもらってきた。
残念ながら世界遺産への推薦は先送りになったが、
行けば行くほど発見があり、金山の歴史に驚かされる。
ぜひ来年は推薦を勝ち取ることができるよう、応援していきたい。
■水道塔・・(07月29日放送)
長岡市の水道町にある旧中島水道塔。
国の登録有形文化財になっている素敵な建物だ。
古いものには古い手法で。久々にモノクロフイルムをカメラに詰めて撮影した。
帰ってきてから、暗室にこもって現像するのも久しぶり。なぜかほっとした。
■宵の明星・・(07月22日放送)
夕暮の西空に、宵の明星で知られる金星が輝いている。
右側には木星も負けじと光っていて、華やかな夕空だ。
越佐海峡の漁火が水平線上に等間隔で並んでいて、贅沢な夕景に時間も忘れてしまいそう。
■ボンネットのカマキリ・・(07月15日放送)
雨の日に車で出かけると、ボンネットの上にカマキリの子供がしがみついているのを発見。
これは大変と、草むらを捜しまわって停車。
記念撮影をして逃がしてあげた。元気に育って欲しい。
■梅雨の池で・・(07月08日放送)
雨降りの日の撮影もたまにはいいものだ。
ハスの葉に雨が少しずつ溜り、やがてするりと池に落ちてゆく。
風が吹くと葉の中を水が変形しながら、くるくると踊ったり、なかなか見飽きることが無い。
■伽藍彫刻職人の手・・(07月01日放送)

神輿や祭り屋台の彫刻を手がける職人さんを撮らせてもらったことがあ る。
小気味いい音を立てて豪快に、雲の彫刻ができていく様子はつい見とれてしまう。
■ビールの撮影・・(06月24日放送)
暑くなってくると料理の撮影でビールを入れることが多くなる。
泡の乗り方がきれいじゃないと料理自体のイメージも悪くなるので気を使う。
注射器で出し入れしたり、塩をいれたりして泡をコントロールするのだが、
失敗すると吹き上がって、大騒ぎになる。
■梅雨の原生林・・(06月17日放送)
上越市牧区の牧峠。
霧雨が漂う中、登っていった。
静かな森の中を歩くと、霧にかすんだ木々が美しい生命力を感じさせてくれた。
■弥彦山頂からの新潟平野・・(06月10日放送)
海岸部にそびえる弥彦山は新潟平野、越後山脈、日本海、佐渡、とパノラマ的な展望が楽しめる。
田んぼに青空が映る時期がすごくきれいと聞いて行ってみたが、残念ながら青空ではなかった。
また来年のお楽しみ。
■チェロ奏者・宇野哲之さん・・(06月03日放送)
新潟で活躍するチェロ奏者の宇野さんを撮影させていただいた。
自由に演奏してもらう中でシャッターを切ったが、一流の音楽を生で聴きながら撮影するのは、本当に贅沢だった。
■コバンソウ・・(05月27日放送)
子供の頃にはどこでも生えていた、コバンソウ を近所で見つけた。
ずいぶん長い間見かけていなかったので、懐かしさのあまり夢中になって撮影した。
撮影している最中、コバンソウが生えている風景の遠い記憶が頭に浮かび、何ともいえない気持ちになった。
■新潟港の漁師さん・・(05月20日放送)
穏やかな昼下がりに、新潟港の水揚げ場あたりをぶらぶら。
漁師さんが3人、網の手入れをしていたので撮影させてもらった。
今年入った新人さんに先輩が丁寧にやりかたを教え、新人さんが懸命に、ぎこちない手つきで作業する姿がとても温かく感じた。
■水族館・・(05月13日放送)
30年ぶりくらいに、池袋のサンシャイン水族館へ行ってきた が、
相変わらずたくさんの人でにぎわっていた。
どうしてなのか良く分からないが、無心に泳ぐ魚たちには吸い込まれるような魅力がある。
■田植え・・(05月06日放送)
今年も田植えのシーズンが始まった。
苗を植え、「育てて収穫する」というシンプルな仕事ではあるが、無事に収穫できるという保障はない。
田植えをする人の姿に、無事に育ってくれ、という想いがあふれているように見えた。
■巣立ち・・(04月29日放送)
春は移動の季節。
我が家の長男も新しい道を目指して、東京に巣立っていった。
「辛く厳しいときでも、いつも愛想よくしていなさい」と最後に声をかけて見送った。
■新潟芸妓あおいさん(・・(04月22日放送)

新潟芸妓のあおいさんがこの度、独り立ちするということで、撮影させていただいた。
「かっこういいなあ」と思って入った世界で、
稽古を積みさらに精進しようという意気込みが溢れていて、頼もしくなった。
■苗場スキー場・・(04月15日放送)
来シーズン、苗場スキー場でアルペンスキーのワールドカップが開催され るということで、
スキー場のイメージ写真を撮影に行ってきた。
ちょうどスキー、ボードの来期モデルの試走会も行なわれていて、華やいだ写真を撮影することができた。
■鳥取砂丘・・(04月08日放送)
初めて鳥取砂丘を訪れた。
雨の中、巨大な砂山のスケール感を出そうと格闘したが、なかなかうまくいかない。
ちょうどそこへ傘をさした若者が現れて、救いの神になってくれた。
■村上六斎市・・(04月01日放送)
村上市で2と7のつく日に開催される六斎市へ行ってきた。
村上名産の塩鮭を、店頭でさばいて売っていた老人を撮らせてもらったが、
この鮭が実に美味しくてまた買いに行きたくなった。
■路上の軍手・・(03月25日放送)
3~4年前にいつも通る道路に軍手が1つ落ちていた。
はじめはただの落し物だったのが、年月を経て、
風雨にさらされてもそこを動かず、
いつしかアスファルトと一体化していた。妙な感動で、留まって撮影した。
■弥彦神社・・(03月18日放送)
火災で新築された弥彦神社が100年目を迎えることで、
最近撮影する機会をたくさんもらっている。
弥彦山を背景にした神社は、四季折々感動的なシーンを見せてくれる。
■日本酒の洗米・・(03月11日放送)
酒どころ新潟は、日本酒の蔵が数多くある。
どの蔵も製造方法は同じものの、美味しい酒を生むために、どの工程も気が抜けない。
洗米の作業もストップウォッチを見ながら、きっちり行なわれている。
■チューリップ・・(03月04日放送)
新潟県はチューリップの栽培が盛んだ。
畑が鮮やかに彩られるのは4月下旬だが、
ハウス栽培の切花の出荷は今が最盛期。
まだ開く前のチューリップが農家から次々に出荷されていた。
■鎚起銅器・・(02月25日放送)
銅の器を製造している、玉川堂 さんに撮影に行った。
もう何度も取材させてもらっているが、
職人さんたちの素晴らしい技は本当に撮り飽きることがなく、いつまでも居たくなる。
■冬の落陽・・(02月18日放送)
冬は気流が激しく乱れるので、とてもドラマチックな落陽を見ることがで きる。
この写真を撮影したときは太陽が水平線に接する前に、
まるで炎がこぼれたかのように、海面がオレンジ色に輝いた。
■町工場・・(02月11日放送)
小さな工場に撮影に行くときはいつもわくわくする。
古い機械、油の匂い、加工の音。
どれも何十年も前から途絶えずに続いている。
その中で心をこめて作業をする職人さんの姿がたまらなく好きだ。
■帰り道・・(02月04日放送)
ある日の夕方、山に向かって行く1本道を霧が覆い、
帰宅する車が次々に消えていった。
寒々とした雪景色だったが、家に帰っていく車のテールランプが心を温かくしてくれた。
■箸先・・(01月28日放送)
三条市のマルナオは高級な箸を製造している。
1センチほどの太さの角材から削って、美しい8角形の箸が出来上がる。
職人の技で仕上げられると箸先まで正確な8角形だった。
■オリオン座大星雲・・(01月21日放送)
冬にはいつも気になる存在がオリオン座だ。
三つ星の下には肉眼でも見えるオリオン座大星雲がある。
天体望遠鏡で見ると、大きく広がったガスに息をのむ美しさだ。
動画はこちら
http://youtu.be/oq9cdI3v9I0
■雪の杉林・・(01月14日放送)
妙高高原の杉林で撮影していると、枝に積もった雪が時々さらっと落ちて きて、
日光に照らされてキラキラと輝く光景に出会った。
それを撮影しようと構えたが、思ったように落ちてくれず、1時間半も同じ林をさまよってしまった。
「撮影は待つ仕事」としみじみ思った。
■海岸・・(01月07日放送)
デジタルカメラに変わってから、長く触っていなかったフイルムカメラ に、モノクロフイルムを詰めて海岸に出かけた。
戻ってから暗室で現像したが、画像が出てくるドキドキ感は懐かしくて楽しくて、写真のいい時代を思い出させてくれた。

渡部 佳則  Yoshinori WATABE
誕生日:4月16日 星座:おひつじ座 血液型:B型

新潟県見附市生まれ。
中学校教員から写真家に転身。広告、ドキュメンタリーの撮影のほか
日本全国の「星空のある風景」や新潟県の手仕事をはじめとした「職人」をテーマに撮影活動を続ける。
’96日本写真家協会展銅賞。写真集に「古町’99-2000」。
日本写真家協会、世界環境写真家協会会員。新潟市在住。

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